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#東京の休日 【休日シリーズⅦ】

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東京の素敵なスポットを紹介していきます。美術館、カフェ、主観多めです。
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2019年6月の記事一覧

東京の休日 #4 〜大好きな『アラジン』を映画の街で〜

 映画『アラジン』は、私が人生で初めて映画館で観た作品だ。25年ほど前のことで、アニメーションのディズニー映画だった。小学生になったばかりの私は挿入歌の『A Whole New World』に夢中になった。繰り返し歌っては、ピアノでも弾けるように練習して、映画のビデオを両親に買ってもらって何度も何度も観た。  あれからしばらくの時が経った昨日、実写版の映画『アラジン』を映画館で観た。夢のようだった。絵の世界ではなくて、生きている人間が『アラジン』の物語を紡いでいる。  こ

東京の休日 #3 〜『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』展〜

 仕事終わりの金曜日、六本木へと向かう。数年ぶりの再会に心躍る。  グスタフ・クリムトの作品を初めてみたのは、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿を訪れたとき。あの有名な『接吻』だ。男性が女性にキスをしているということ以外は、何だか奇妙な絵だなという印象が残っている。二人を包む金色のオーラと断がい絶壁ではあるけれどもお花畑のようなロケーション。  そんなクリムトの作品が国立新美術館にやってきているのだ。『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』展。  出迎えてくれるの

東京の休日 #2 〜『ラファエル前派の軌跡展』へ行ってきました〜

 東京駅から程近い、三菱一号館美術館。現在開催されている『ラファエル前派の軌跡展』へ行ってきました。ちょっぴり破廉恥な女性のポスターが気になっていたのです。  こちらがこの展覧会の顔となっている作品。  『ウェヌス・ウェルティコルディア』(ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ) 彼女は”魔性のヴィーナス”だそう。右手に持った矢で人を心変わりさせる。周りを飛ぶ蝶は、愛に身を滅ぼした者たちの魂なんですって。  少し不安げに薔薇の中に隠れ、お顔と胸だけ(だけってこともないですが)見

東京の休日 #1 〜『桜アフタヌーンティー』を椿山荘で〜

「アフタヌーンティー」 大好きな言葉の一つだ。お酒もコーヒーも飲めない私は、お茶がとにかく好き。紅茶もフレーバーティーもハーブティーも。それをスイーツを愛でながらいただけるなんてこんな幸せなことはない。  ホテルの入り口からフカフカとした絨毯を辿っていくと『Le Jardin(ル・ジャルダン)』が現れる。ホテル椿山荘東京内にあるクラシカルな英国のアフタヌーンティーを愉しめるロビーラウンジだ。中心に飾られた桜も、華やかなテーブルや椅子も、着飾ったお客さんもそのすべてが気分を盛