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【日記】大学2年目(英国3年目)が始まる(生活面において)

後編。

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新学期が始まりつつあり、ファンデを共に乗り切った友人とか、高校生の時からお世話になった人とかと話す機会がたくさんあった。

そんな中で、大事にしたいな、と思った色々を書き留めていきたい。「大学2年目(英国3年目)が始まる話」、前編(学習面)と後編(生活面)に分けます。

こちらは後編。


思っていること

毎日を毎日として過ごしたい

ひたすらに国際法をやっていたり、政治学をやっていたり。こういう時、私は目的を達成するために生きているんじゃなくて、生きるために目標を達成しているのだと思う。

イギリスに来て、2年が経った。大学生活は折り返しを迎え(英国の大学は3年間で学士号を取れますが、ファンデーションコースを経由しているので実質4年となっている)、「それ以外」の活動に手を出すことも増えた。サマースクールに行ってみる、就活をする、などなど。

だけど、そんな中で、「英国の大学に行っていること」を最大限に活用できているだろうか。きっと「大学を離れてみないと」わからない経験や学びだってたくさんあるだろう。だけれど、それぞれの授業に対して、「こういうことがわかったな、こういうことがわからないな」と学べているだろうか。

いつの間にか、英国での生活に疲れたり、退屈したりしていないだろうか?そうならないように、大事に毎日を過ごしたいよね、と再度確認したのだった。

パチンと嵌まるあの瞬間を求めて

今までわからなかったことが、突然説明がつくようになる。今までわからなかったことすら気がついていなかったことが、新しい何かに直面したときに初めて問いと答えの対になって現れる。そういう、「わかった💡」の瞬間がある。

そしてそういう瞬間は、それに気がついた時が一番面白い。今まで問題だと思っていたことが、もしくは問題だと感じてすらいなかったことが、何か別のタイミングで、もしくは何か新しいことを学んだタイミングで「パチン」と音を立てるように解答として浮上してくることがあって、それが知識欲というものが満たされた最高の瞬間なのだと思う。

私たちは、少なくとも私と彼女は、その瞬間が楽しくて仕方がなくて、だから勉強している。

そのきっかけは、大学の勉強かもしれないし、シンガポールに行った時みたいな別の機会かもしれないし、日常の中にあるかもしれない。どこにその「解決される問題」があるのかわからないから、パチンと音が鳴って初めてそこにあることに気がつくのだけれど、そしてそれがもどかしくて仕方ないのだけれど、その感覚をまた感じたいから、勉強をしたいと思うのだと思う。

そして、これからの学習に一つでも多くのパチンがあることを祈ってやまない。

2年生が始まるのが、楽しみで仕方がない

私はシンガポールから帰ってきてからずっと、要はこの2ヶ月間、大学に行くことを心の底から楽しみにして生きてきた。

私は、大学に行きたいから、この国に来たのだ。付随して期待していた経験はもちろんたくさんあって、それは多かれ少なかれ経験しているけれど、でもやっぱり大学を一番楽しみにしていて、だから大学の授業が始まるのが楽しみで仕方がない。

論文に書きたいテーマは大体決まった。ナショナリズムについて書きたい。比較政治学&地域研究が得意なうちの学部だからこそ、
①政治体制とナショナリズム感情の関連(複数国の例を比較する)
②辺境地の教育制度とナショナリズム感情の関連(特定地域、具体的にはシュレジェン地方)
のどちらかに関連するものを扱いたい。同時に、いわゆるヨーロッパで生まれヨーロッパ中心主義を超えられないナショナリズム理論体系の全体を、どうすれば脱ヨーロッパできるかを検討できるような形で結論に繋げられたらいいな、と思う。3年次までに、その可能性を探りたい。夏休みにやるやると言って結局やらなかったので、1学期こそ必ずやる。

履修する授業も色々だ。民主主義と民主化。中央ヨーロッパの政治(ナショナリズムとポピュリズムを扱いたい)、日本の政治。色々な地域研究の授業を通して、比較政治学の基礎になるような知識と視点が身に付いたらいいな、と思う。完全な興味で「ヨーロッパ安全保障(国際関係論の専門科目)」を取ったから、今のNATOの仕組みとかについても学んで東アジアのそれと比較してみたいし、何よりも「ヨーロッパ哲学史」の授業を通期でとった。哲学系の授業は留学生は取らないほうが良いと言われるけれど言われるけれど(全て文字で語る科目は点を取りづらいから)、私はやりたいことをやる。

話を聞いていた友人が、「テストの点数がとりやすいとか、色々情報は入ってくるよね、でもやっぱり、自分がとりたい授業をとりたいよね」と相槌を打つので、私は首がちぎれて吹っ飛んでいくんじゃないかという勢いで頷いた。

私の首にはなかなか災難な日々だ。


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