【ベルリン旅行記】#3 シャルロッテンバーグ宮殿
ベルリン3日目。観光地の選定は私に任されていたので、少しだけ郊外にあるシャルロッテンバーグ・宮殿を訪ねてみた。
プロイセン自体に建てられたというこの王宮は、フランス様式を真似て作られたものである。同時にたとえば正面玄関の上のドームはベルリン大聖堂の屋根に至極似ていて、おおドイツ色を入れてきたなあと思う。
中はそれぞれゴテゴテの装飾だ。大戦中に破壊された部分がどこで…という解説が詳細なので、一生懸命直したんだろうなあ。
中国から輸入したという陶器が色々なところに散りばめられている。オリエント趣味だ。この辺は大戦で破壊された時散々な被害を負ったんだろうな、と想像に難くない。
中には小さなチャペルもある。建物の外のお手洗いが€1を要求するお手洗いだったから、諦めて建物の中でどこですか?と聞いてみたら、シャペルの後ろにお手洗いがあった。すごく綺麗に整備されたトイレで、中がメカニックに改造されている大阪城の内部を思い出したのだった。
フッと見上げた階段の天井が空模様になっていて、それがすごくすごく素敵だなと思った。そういうところにセンスがあるの、いいなあ。
宮殿の裏側には、広い庭園が広がっている。正面から見ると突然街中にお城が現れたように見えるが、その後ろはかなり綺麗に整備されたお庭だ。
小さい川まで走っていて、友人の川縁のベンチに腰掛けて、いい天気だねえ、なんて言いながら小一時間ボーっとしていた。なんか疲れたよねえ。綺麗だねえ、5月のヨーロッパは程よいねえ。こうやって振り返ってみると、なんだか老人みたいな旅行だな。
川があるからボートで泳げるくらいの小さな湖もあったりして、そこの縁でもまたぼーっとしていたら、横で走り回っていたダルメシアンが勢いよく水に落ちて飼い主に引き上げられて、私たちの横で威勢よく水を切った。なんか、ちゃんとしたダルメシアン見たの初めてかも。
無警戒にヨタヨタと歩いてきた鴨の写真を撮って帰路に着いたのだった。
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