順天堂大学附属病院で無痛分娩した話

今年、お茶の水の順天堂大学附属病院で、無痛分娩で出産した。
妊娠中、ブログやらnoteやらで情報収集していたので、私も誰かの参考になれば&絶対忘れるので備忘録として、年を越す前にまとめておこうと思う。

(書くことに慣れていないため、ダラダラと長くなっています。読みにくいところもあると思いますが、あくまで備忘録なので大目に見てください。)

①病院選び

出産に際して、自分の中での条件は3つ。
・総合病院でNICUがあること
・無痛分娩ができること
・タクシーで自宅と実家から30分圏内であること

この3つをクリアする病院の中で、一番自宅からも実家からも近く、かつ24時間無痛分娩可能な病院が順天堂だった。

結論からいうと、大正解だったと思う。
まず、夜間休日加算がない。
麻酔も、きっかり15万円で、こちらも加算がない。(そもそも麻酔24時間対応の病院がなかなかないのでは?と思う。)
値段設定は高めではあるものの、都内の総合病院ではもっと高いところばかりなので、十分許容範囲だった。
また、周産期センターであるため、もしもの事態でも先生方を信頼して任せられる安心感がある。
私の場合、産前は切迫、産後は子どもがNICUに入院するなど、思っていた以上に病院にお世話になりっぱなしだったので、ホテルのような綺麗さとかはないけど、何かのときのために周産期センターの病院はおすすめ。
特にNICUに関しては、転院の必要もなかったし、母親の入院中は隣のNICUに面会に行くこともできた。
NICUに入院したため、搾母乳を毎日届けていたので、家からの近さも産後の体にはありがたかった。

②妊婦健診

セミオープンシステムを利用するつもりでいたため、自宅近くの提携の婦人科を受診して、そこから紹介してもらうような形で20週の超音波を予約した。
ただ、12週で切迫流産になり、その後は順天堂で健診を受けることになってしまった。
順天堂で受診すると、1時間〜2時間程度待つことが多いため、セミオープンシステムを利用できる人は絶対に利用した方がいいと思う。
私自身、出血などで緊急受診する機会が何度かあり、こういう対応がある以上、ある程度の待ち時間は仕方がないかな〜と思いながら、暇つぶしに勤しみました。

ちなみに、20週の超音波は、セミオープンの場合、超音波+助産師検診になるため、最低でも午前中いっぱいはかかると思っておいた方がいいかも?

(2023年12月27日追記)
すっかり忘れていたのですが、順天堂の妊婦健診(2回目以降)は、毎回尿検査+時々採血があります。
まず病院について再診受付(機械で一瞬)、同じ階で少し移動して尿検査。ここまではそこまで時間かからず。
問題は、採血…。
すごーーーーく並びます!!!
老若男女、順天堂で採血必要な人はみんなここなので…。
採血してくれる方々はプロなので、採血自体は一瞬。そこまでの道のりが長い…。
予約票に「採血」とあったら要注意!早めに行くことをお勧めします。
ちなみに、1ヶ月検診の時も採血がありました。すっかり失念していて、けっこうギリギリに行っちゃったので、間に合わないのでは?!と焦りました。(私が計画性なさすぎるだけです。)
そして、病棟で到着受付機に受付票をピッとしたらあとは待つのみです。
妊娠後期はあの長ーい待ち時間に貧血起こしそうになったので、飲み物とかちょっとつまめる飴とか、制限ない人は持っておくといいと思います。

③無痛分娩

結論。
無痛分娩最高!!!!
私は諸事情により立ち会いが難しかったので、一人で出産に臨んだ。
陣痛がきてからタクシーで病院へ行き、病棟に着いてからは助産師さんに手伝ってもらいながら身支度→先生の診察→入院決定という流れ。
入院のときに、事前にもらってたいろんな書類を提出することになるので、すぐ取り出せるようにしておくといいと思います。
LDRなので、ずっと同じ部屋で移動する必要がないのは本当にありがたい。
ちなみにスマホの充電は、どこに使っていい電源プラグがあるかわからなかったので、モバイルバッテリーで生き延びました。これもぜひお手元に!!

入院してから1時間?くらいで痛みに限界を感じ始めて、ナースコールを押して麻酔をお願いした。
麻酔の針を入れる痛みは、陣痛に紛れていたからなのか全くなし。
むしろ、大きいお腹で陣痛に耐えながら体を丸める方が辛かった…。
ちなみにここからは飲み物飲むしかできません!
体力使うし…とか思ってお菓子とかゼリー飲料買ってたけど、そもそもベッドから降りる気力ないし、麻酔入ったら動けないし食べられないので、全部家に持ち帰ることになりました…。
荷物増えると帰るとき大変だから気をつけた方がいいです。

特に立ち会いしない人は、飲み物と貴重品と書類だけ別のバッグに入れて、それ以外はキャリーに入れるくらいでいいと思う。

麻酔が効くまで麻酔科の先生がモニタリングしてくれているので、もしもの副反応も安心。
麻酔が効いてからは、嘘のように痛みがない!!
あったかもしれないけど、個人比ではぜんぜんない!!!
なんならそこから一度陣痛が遠のいたのもあり、陣痛の疲れも重なって普通に寝た。
たま〜に痛くて目が覚めるけど、麻酔を入れてまたしばらくしたらウトウトする感じ。
無痛といえど、ある程度の陣痛は味わうことになるけど、それを踏まえても、特に立ち会い無しなら絶対無痛がおすすめ。

ただ、陣痛が遠のきやすいので、どうしても促進剤を使うことが多いそう。
他にも吸引・鉗子分娩など、いろんなリスクが増えるので、気になる方はやめておいた方がいいかもしれないけど、もしもの時に対応できる病院を選んで無痛分娩が個人的にはベストだと思う。
(そもそも、お産なんて普通分娩でも何があるかわからない訳だし…。)

私は運良く陣痛が再来して、トントンと進んだ。
無痛分娩かつ初産にしてはかなり早い方だったそう。
痛みはそんなにないけど、いきみたい感じはあるので、助産師さんにタイミングを教えてもらいながらいきんで、裂ける前に切ってもらって、いきんでいきんで、ドゥルンって感じで出てきた。
ここで感動になるんだけど、この後縫合があるので、絶対ドゥルン前に麻酔のボタン押した方が良いです。
忘れててえらい痛くて急いでボタン押した。
産後1時間くらいは麻酔の管入ってるので、傷が痛かったら、安心して使った方がいいです。
管抜く前に!!と思って急いでボタン押した。

出産当日は新生児室で赤ちゃんは預かってもらえるので、ママはお部屋に移動してゆっくり休めます。 
完母希望で強い意志がある人は、多分当日から同室もできる。同じ部屋にそう言って当日から一緒の人いたので(すごい)。

ちなみに、部屋移動前にトイレチャレンジがあるんだけど、びっくりするくらい出ない。
おしっこってどうやって出すんだっけ?って感じ。
出るようになるまでは助産師さんが導尿してくれるし、そういうことは多いみたいなので、そんなもんかと思いつつ3時間おきトイレ(傷が怖い)と、トイレの度に尿量測定が課せられて、ちょっとだけめんどくさかったです。

④産後

赤ちゃんのお世話は、一応プログラム的な感じで助産師さんが教えてくれるんだけど、全くの初心者だし、わからないことだらけなので、積極的に聞いた方が良い。
助産師さんはみんな忙しそう(当たり前)なので、どんどんアピールして、退院前に不安なことは解消しないと退院してからが大変。

特に授乳は、うまくできなくて〜とお願いすると、授乳のタイミングで助産師さんが来てくれて、咥えるのとかコツを教えてくれる。
夜中、あまりにも泣くときは、新生児室の助産師さんにも相談できそうな感じだった。
ただ、お部屋で同室の人のベビーが泣いてても、ぜんぜん気にならないしお互い様だから、たぶん気にしなくていいと思う。みんな疲れて寝てるしね、

ご飯は個人的には普通に美味しかった
もちろんホテルみたいなご飯ではないけど、けっこうボリュームもあって、イメージしていた病院食より豪華な感じ。
(どうやら産科病棟はメニューが違うらしい。)

あと、持ち物。
お菓子とか癒しグッズとかいろいろ持っていったけど、正直ほとんどのものはお産バッグに入っているのでいらなかった。
指示されてるもの以外であって良かったのは、ペットボトルのお茶とストローキャップくらい。
ストローキャップは、無痛なら必須。産後麻酔切れるまでは起き上がれなくて、寝たきりになるので…。お茶は1日2本くらい消費してた。ひたすら飲んでた。なくなったら、病棟の自販機で買える。

個人的に持っていったけど使わなかったもの↓
・ホットアイマスク
    使わなくても眠くて寝れる。
・お菓子
    食べたいと思わないほどご飯が多い。
・ふりかけ
    海苔とかおかずが十分あるので、よっぽどじゃなければなくてもいいと思う。
・着圧ソックス
    意外と足が浮腫まなかった。
・保温水筒とティーバッグ 
 あったかいお茶が飲みたくなるはず♡と持っていったもののそんな余裕はなかった。というかお茶で十分。
・カーディガン
 そもそも助産師さんみんな半袖だし、長袖パジャマ持っていってたから結局着なかった。寒がりさんはあると良いかも!

そんなこんなで、いるかも!と思って荷物を詰めた結果、無駄な荷物がおおかった…。
入院準備、インスタとかで見てたけど、順天堂で産む人は本当に最小限でいいと思う。
最悪、大概のものは下のナチュラルローソンで買えます。
ただ唯一、買っておけばよかったと思ったのが、洗浄綿
私は傷が痛すぎて怖すぎて、入院中ずっとトイレの度に洗浄綿で拭いていたのだけど、もらった分がすぐになくなってしまって本当に困った。
洗浄綿って産後絶対使うし、同じく傷怖い民は先に買っておいて、入院バッグに入れておいてもいいかも?
あと、円座クッションなんだけど、もし貸出分が売り切れてても、座面が円座になってる(真ん中と手前が抜けてる)椅子を貸してもらえるので、持っていかなくていいと思う。ただ、退院時の車で座ると激痛なので、お迎えに来てくれる人に持ってきてもらった方がいいです。

一番嵩張るタオル、パジャマは一枚ずつ入院バッグに入ってます。
ドラム式の洗濯機があるので、+1枚持っておいて、一回は入院中に洗濯するのでいいと思う。
干さなくていいし、畳むのも適当でいいし。
順天堂、入院期間短いしね…。
レンタルもできるみたいなので、準備面倒な人はそれもいいかも。

シャワーは8:30?かな?から16:00ごろまで入れて、6つくらい個室があったと思う。
そんなに混んでる印象はないけど、特に朝イチとかお昼ごろとか、みんながご飯を食べてる時間は空いてた。私は早食いなので、朝に入ってました。
両端の個室がすこーしだけ広いので、おすすめ。
ブース内に円座の椅子があるけど、傷が怖くて座れず…立ってシャワーをするとなると、両端以外はだいぶ狭く感じたので、空いてる時間を狙うが吉。

⑤その他

これは主に退院後の話なんですが、買っておくナプキンは薄いタイプよりフカフカタイプがおすすめです!
退院時、まだ傷が腫れてる気がして、怖くて、薄いタイプより包み込んでくれるフカフカタイプが安心感あった。
薄いタイプって、密着しないから蒸れない反面、ふとした時にしか触れないからそこで擦れると痛いのでは?!と思って、怖すぎた。
実際は痛くないのかもしれない…怖すぎて試せなかったので、ぜんぜん痛くなかったらすみません。
悪露で1週間くらいは夜用ナプキン、次の1週間は多い日ナプキン…みたいな感じでけっこう使うので、多めに買いだめしておくと安心だと思う。
里帰りだったので、母に何個も買ってきてもらうことになった。

あと、もしNICUに入院することになったら、なんですけど、ほとんどの人に関係ない話なので飛ばしてください。
毎日胸は張るし、搾乳することになると思うんですね。
最初、いけるでしょ!と思って、買ってたピジョンの手動搾乳機でチャレンジしてたんだけど、手が痛すぎて腱鞘炎なるかと思った。
大人しく電動を買うもしくは借りましょう。
私は結局、同じくピジョンの電動搾乳機買いました…。数日のロスすら惜しいくらい最高に手が楽だった。
病院で使ってる置き型の搾乳機も、レンタルできるみたいなので、入院期間が短そうならそちらでもいいかも!両胸一気に搾乳できる機械だから、負担少なそうだし。金額もぜんぜん違うし、この辺は事情によりけりかな!
ただでさえ産後でメンタル不安定なのに、子どもが入院しちゃうとすごく心配になるし、悲しくなったり子どもに申し訳なくなったり気持ちが落ち込むことが多いと思うんですよ。
私は、搾乳しかできないのにそれすら手が痛いなんて文句言って…って謎の落ち込み自責モードに入っちゃったので、そこで落ち込んじゃうくらいなら電動買おう!ってなりました。
ただでさえ面会のちょっとの時間しか会えないんだから、そのときくらい笑顔でいたいしね!

ちなみに授乳できないとき、たまーに使うくらいなら手動でもぜんぜんなんとかなると思います!
毎日、毎回ってなると厳しいかな。
電動搾乳機、バカ高いわけじゃないけど安くもないからね、必要に応じてでいいと思います。

最後に

長々と書きましたが、まだ忘れてることがあるような気がしてくる…。

とにかく結論としては、
無痛分娩は最高だし、順天堂はとってもいい病院でした!
個人の先生の力量とかは正直わからないけど、お世話になった先生方や助産師さんたちはみんな親切で、安心して任せられる方ばかりだった。
(もちろん大学病院だし、新人さんや研修医に当たることもあるんだろうから、その辺は仕方ないとして。)

これからも、もし思い出したことがあったら随時追加して行く予定です。


これからお産に臨む全ての方が、安産で母子共に健康に病院を退院できることを願っています。




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