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「旅行=和倉温泉」だった子供時代

私は富山県の出身なのだが、小さかった頃から家族で年1回行く旅先は、石川県にある和倉温泉がお決まりだった。

なぜ、和倉温泉だったのかというと、親からしたら富山県の隣にある県で約1時間で行ける手軽だったのと、海が宿から見える温泉街だったのが理由。私達兄弟にとって海が見えるのは、外せない条件だったからだ。

今は宿から海が見えなくても充分温泉を楽しめるが、子供には温泉そのものを理解するのは難しく、旅行先に偶然温泉が選ばれているに過ぎない。従って、視覚で楽しめる「海」が必要だったのだと思う。だから、同じ石川県でも、山中温泉や山代温泉、片山津温泉にご縁がなかった。

周辺にある「能登食祭市場」は、和倉温泉の行き帰りにほぼ確実に立ち寄ったスポット。「能登食祭市場」へ行く度に試食して美味しかった珍味「もみいか」と、肉を食べられる「ステーキ田中屋」が筆者のオススメ。

「能登食祭市場」程ではないけれど、「のとじま水族館」にも高頻度で行っていた。行く度にバージョンアップ!料金もアップ!していた。

「のとじま水族館」のCMは富山県でも流れていて、

なんちゃらかんちゃらなんちゃらで~
なんちゃらかんちゃらなんちゃらで~
楽しい仲間に会えるんだ~
のとじま水族館!ちゃんちゃん♪

のCMソングは、歌詞が一部分思い出せないが、大人になった今でも頭に残っている。

「のとじま水族館」に行くには、「能登島大橋」を渡る必要がある。和倉温泉側からも見える「能登島大橋」には、車の台数カウンターがあり、自分達が能登島に訪れている何台目の車なのかが表示される。それを見るのを毎回わくわくしていた。

和倉温泉では、宿に籠っていて、あまり温泉街を散策した記憶はないけれど、足湯はよく行っていた。無料で入れる上、足湯に浸かりながら七尾湾や能登島を見渡せる。

宿は色々と泊まっていたらしいが、あまり記憶がない。ただ、「あえの風」に泊まった際に必ず利用した、姉妹旅館「加賀屋」のお風呂。無料で入れて子供ながら、得した気分を味わえた。

自分が高校生ぐらいまで、ほぼ毎年のように和倉温泉に行っていたので、流石に飽きることもあったけれど、当時の私にとって、「旅行=和倉温泉」であった。

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