欧州における景況感と金融政策
ユーロ圏の経済見通しに対するセンチメントは2023年初めに大いに改善している。これは特にエネルギーに関連して経済活動が深刻かつ長期的に低迷するリスクが高いと思われた2022年半ば以降に比較するとそう言える。欧州が天候面で恵まれ、少なくともこの冬はガス配給制を導入せずに乗り切れる見通しであることだ。さらに、足元のガス貯蔵率は例年のこの時期の標準を大幅に上回っており、今後の多少のリスクなら軽減できるだけのバッファーがあると言える状況だ。また、鉱工業全体もよく持ち堪えている。サプラ