世界共通の“他力本願”?
労働党政権は10月30日に、久方ぶりの予算案を発表する。実に14年ぶりだが、新政権は不評を買う決断が待っている、と注意を呼び掛けている。つまり、財政規律というメッセージを送ろうとする意図が見え隠れしていると言える。財政のブラックホールを埋めるためには、増税と財政余力を拡大する財政ルールの変更の組み合わせが予想される。それでも、今年度2024年4月から2025年3月の公的借入額は980億ポンドと予算責任局OBRの3月時点の予測から110億ポンド増加する見通しであり、財政再建への