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言葉は薬にもなるし呪いにもなる

どうしても、ワークショップでしゃべりすぎてしまいます。

言葉が次々とあふれ出てきて、それを止められなくなってしまうのです。

裸足になって、

サンダルを作りはじめた、

この10年で、

感じたこと、

味わったことが、

次から次へと言葉となって湧き上がってくるのです。


余すことなくすべて語り尽くす。

それは一見、良心的でさも誠実なように見えますが、

意図せず、語りかけている相手に、
「こうあるべき」
「こうなってはならない」
という先入観という名の

「呪い」をかけてしまっているという側面があります。

言語化されないで、

不意打ちに

皮膚が感じ、

そして応じた、

大脳を介さない、ダイレクトなリアクション。

それが、

私たちが失ってしまって久しい、

私たちが求めてやむことのない、

「野生」なのです。


スキルの言語化はその野生を、

言葉という小さな世界に閉じ込める、

「囚われ」の呪文になる可能性があることを、

語り手は十分に気をつけないとなりません。

用法、用量を考え抜かれた、

「薬」となる言葉を、

必要に応じて使えるような、

そんな裸足の語り手になりたいと思っています。

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