見出し画像

秋華賞

秋桜が哀愁を感じさせる季節を迎え、いつも以上に華やかな3週連続のG1開催がここから始まる。

日本史上、初めての牡馬牝馬の同一年度三冠馬が誕生するかもしれないチャレンジが2週続く。
そしてその後の天皇賞・秋では日本史上初めての芝G1、8勝目のチャレンジをする切れ目のトップホースがいる。

このストーリーは疾病に落ち込む人々の希望となるか、はたまた無情さを示すのか、天高く馬肥ゆる秋だ。

三冠チャレンジ。
当事者にとっては緊張感溢れる状況だろう。一生に一度しかない、しかも指折り数える名馬しか挑むことのできないチャレンジ。
予想家が想像などできない重圧を感じながらレースへの階段を登っているのだと思う。しかし、興行であるから、イチアマチュア予想家が勝手に予想することをご容赦いただきたい。

さて、牝馬三冠チャレンジの歴史を見てみよう。
過去、桜花賞、オークスを勝ち、秋華賞(前身のエリザベス女王杯含)牝馬三冠にチャレンジした馬は過去9頭。
1976 テイタニア
1986 メジロラモーヌ
1987 マックスビューティ
1993 ベガ
2003 スティルインラブ
2009 ブエナビスタ
2010 アパパネ
2012 ジェンティルドンナ
2019 アーモンドアイ
このうち5頭が三冠馬となっている。上記9頭の最終戦(秋華賞、エリザベス女王杯)の成績は[5.1.2.1.0]。
つまりチャレンジ失敗だった4頭もすべて掲示板には載り、惜しくも三冠を逃したという状況である。(テイタニア以外は3着以内)  

今年はデアリングタクトが三冠馬にチャレンジする。

デビューから抜群の切れ味でエルフィンSを圧勝。2戦2勝で臨んだ桜花賞を不良馬場で豪快に追い込んで勝利。
そのまま臨んだオークスも狭いところから抜け出して2冠馬となった。

なんとここまでわずか4戦のキャリアで秋華賞の3冠チャレンジに到達したドリームホース。
どこまで強いのか、未知の魅力は競馬ファンを熱くさせる。

アーモンドアイ以来の牝馬3冠馬の誕生か。それとも…。

<秋華賞 予想&買い目>

秋華賞と言えば創設時はとにかく荒れるレースの代表格だった。
京都内回り2000mというトリッキーなコース形態と距離。
ブゼンキャンドルの激走、ティコティコタックのイン強襲などが思い出される。
2008年は3着にダート馬と思われていたプロヴィナージュが3着に激走し三連単の払い戻しは1000万を超えたこともある。

ポイントはデアリングタクトの取り扱いだ。

過去のレース、桜花賞とオークスを何度も見た。
私の結論は「死角あり」だ。
桜花賞も超ハイペースの不良馬場という特殊なレース。オークスはスローペースを抜け出したレース。ともに強い内容だったが、気になったのはゴール前の脚色。桜花賞ももうちょっと突き抜けそうな勢いだったがゴール前は足が鈍った。オークスもしかり。正直そこまでの力差があるとは思えない。
着差は0.2と0.1。
三冠のプレッシャーで大味な競馬をしなくてはならない状況になったときには不安がある。
しかも雨の影響で荒れた馬場状態。
今回は押さえ程度が正解だろう。

◎ 6 ダンツエリーゼ
ダート1800mで3勝の実績。前走の古馬2勝クラスの内容はぶったまげた。離れた後方を追走。ジョッキー横山典弘。いわゆる「ポツン」というやつだが、外から猛然と追い込んで勝利。
上がり3ハロン36.0は上がり2位の馬と1.6差。正直ポツンで勝った馬を初めて見た。3走前の1勝クラスも大外一気。上がり2位の馬と1.4差。
正直ここまでの強烈な追い込みはあまり見たことがない。
適度に負けるので人気がないが、実際の実力より過小評価されていることは間違いないだろう。芝はデビュー戦のみ(8着)。530キロを誇るグラマラスなボディのためダート向きかもしれないが、末脚にかけてみる価値はある。
今回は抽選を潜り抜けて出走権を獲得。少し荒れて外が伸びる馬場も向くはず。
勝負の本命。

○ 4 ホウオウピースフル
評価急落だが、前走の紫苑Sのレース内容は着順以上に良かった。外枠からひっかかり外々を回る展開だったが、4コーナーを上がってくる手ごたえはなかなかのものだった。
内枠を引いてインをロスなく折り合いをつけていければチャンスある。
ジョッキーはG1に強い池添謙一。
兄はグランプリ馬ブラストワンピース。
父は狂気のオルフェーヴル。

▲ 2 リアアメリア
前走ローズSで鮮やかに復活。2歳のはじめは化け物の評判だったがリズムを崩しジュベナイルフィリーズ、桜花賞を惨敗。ただオークスでは4着と恰好はつけた内容に復活の兆し。それにしてもローズSは完勝だった。ひょっとして自力もデアリングより上という結末もあるかもしれない。

★ 8 ソフトフルート
秋華賞は古馬2勝クラスを勝っていれば通用する可能性がある。が持論。
前走のレースを見てみてほしい。内が伸びない中京で最内から一瞬で抜け出した末脚を。正直強い。あの末脚が使えれば侮れない。

・買い目
馬連 6 流し 2,4,8,13,16
三連複1頭流し 6 ー 2,4,8,13,16

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?