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シルクロードS

何か一本の道が拓かれることで、世界が変わることがある。開拓や発明とはそういうものである。

近年の私たちの生活では携帯電話であり、インターネットという一本のインフラである。特にインターネットの発明と普及は身の回りをガラッと変えた。

気軽なメッセージを友に送れるようになり、食べ物は誰かが家まで届けてくれるようになった。昔みたいに、待ち合わせ場所ですれ違うドラマティックは無くなったし、好きな人と話すのに、お母さんに取り次いでもらうこともなくなった。

発明が私たちの生活を変えたわかりやすい例である。

さて、歴史を紐解くと、世界の発展に大きく寄与した道(インフラ)がある。

「シルクロード」

小学校で誰もが習った、紀元前から、つい最近の西暦1800年までのおよそ2000年の間、地球の東と西(日本から見れば)を繋いだ交易路である。この交易路を通じてあらゆるものが運ばれ、そして伝わっていったことは想像に難しくない。
経済、文化、政治、宗教において互いの社会に影響を及ぼしあったのである。

シルク(絹)の名前からわかるように中国から輸出されるシルクが主要交易品であったが、モノだけでなく、仏教や哲学、科学などの思想まで多くの商品やアイデアが交換された。
さらに有り難くない、伝染病もここから伝播されたと言われている。

ちなみにシルクロードとは、概念であり、具体的な道を示しているわけではなく、3つの主要な経路+ほかのあらゆる道の総称として使われている。

具体的な3本のルートは、①北方の草原地帯のルートである草原の道、②中央の乾燥地帯のルートであるオアシスの道、③インド南端を通る海の道の3つのルートのことを指す。

いずれの道も遥かなる道であり、実際に歩いて大陸を移動するとなると、中国からモンゴルの大草原を抜け、タクラマカン砂漠を避けて、やっと目的地に到達する。数千キロに及ぶ行程の途中にはあらゆるものがあっただろう。

私たちが想像するラクダの行進があるが、これはNHKが1980年ごろに放送した「NHK特集シルクロード」の影響が強いとのことだ。1980年代半ばからの「シルクロードブーム」はこの番組から始まったと言われている。

さて、今週は歴史と文化を紡いだ冠を持つ「シルクロードステークス」が開催される。

中央競馬における第1回シルクロードステークスは1989年(当時はオープン特別)。
勝ち馬はシヨノロマン。
ジョッキーは武豊。

シルクロードのロマンに夢を馳せながら、今年のシルクロードステークスに臨みたい。

<シルクロードS 予想>

1996年に重賞になってからずーっと京都で開催されていたが、今年は初めて中京コースでの開催となる。
ココがポイントで、過去のシルクロードステークスの傾向は当てはまらない。

また、ハンデ戦というところも大きな要素であり、また高松宮記念の前哨戦と言った位置づけとしても難しいところである。

実績のある馬は、重いハンデ+トップコンディションではないことを考えると、このレースを勝負にしてきた馬を狙いたい。

◎16 ミッキースピリット
牡牝の2キロのアローワンスを加味すると最軽量ハンデの54キロ。
3ヶ月の休明けの前走、今回と同じ舞台の中京1200mのレースに見所があった。3コーナーから4コーナーでポジションを上げて直線向いたところでは勝ちまで見えた手応え。
最後まで粘ったレースぶりに次は…を思わせた。そして今回だが、坂路で1番時計をマークして絵空事のようだ。
前走の勝馬トゥラベスーラとの斤量差は1キロ→2キロに広がる。
さらに、若武者・若松風馬ジョッキーが5連続騎乗するのも大きなプラス。

◯ 14 トゥラベスーラ
前走のレースぶりは力が上の勝ちっぷり!
斤量の56キロも他馬との比較で恵まれた。先行馬が少ないメンツですんなり先行できるこの馬にとって展開も有利。(馬場は差し有利なので逃げ馬はキツい)

▲ 13 シヴァージ
末脚堅実。今回展開が向くかどうかだが、スタートが上手い福永祐一ジョッキーに乗り替わってある程度前のレース作戦か。
今の時計のかかる馬場も味方する。

△ 12 ラウダシオン 18 クリノガウディー 3コントラチェック 4 セイウンコウセイ

自信度 A

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