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新潟2歳S

人生は山あり谷ありだ。
うまくいっていて楽しい時もあれば、何もかもが上手くいかないときもある。
ふり返ってみれば、苦しいときのことの方が良く覚えている。

職場での𠮟責に悔し涙を流したこと。

女との別れにむせび泣いた夜もある。

でも一番つらかったのは友との約束に応えられなかったことだ。

嗚咽を漏らして泣いたのはその時一度きりだ。
自分の浅はかな考えから、友を傷つけてしまったことに後悔の念は計り知れない。

ホースレースのいいところは、自らの責任を背負うことだ。
馬券を購入して外れたとしてもそれは自分の選択の結果であり、最終的に自分だけが苦しめばいい。

でも苦しい時には天からの僥倖があったりする。
苦しい時もあのときの経験があるから頑張れる。そんな経験が皆さんにもないだろうか。

今週は思い出の新潟2歳Sが開催される。

2002年の新潟2歳S。
当時の私は大学3年生だった。週末は府中競馬場に通う競馬好きな大学生。
登戸から南武線に乗り府中本町でおり、専用通路で東京競馬場に行く。
勝負飯は登戸駅前にある「どんどん」のカツどんだった。

今から18年前の夏、彼女にフラれ、ロストジェネレーションに含まれる就職活動も独りさみしく過ごす日々だった。

それを救ってくれたのは新潟2歳Sだ。

馬券の種類として馬連までだったのが、馬単、三連複が作られた2002年。今までより高配当が期待できるようになっていた。

昼から府中競馬場に行き、午後のレースではずっとボウズ。
負けが込んでいた中、勝負をかけた馬単1点3000円勝負。

勝ったのはワナ。
2着はヨシサイバーダイン。
4番人気ー6番人気の決着で配当9190円だった。

レースは1着、2着は写真判定のハナ差。
馬単しか買ってなかった私は祈る気持ちでターフビジョンを見ていた。

「ワナだろう!一着はワナだろう」
気づくと独り言が口から出ていた。

泣きっ面に蜂の状況で救ってくれた新潟2歳Sは一生忘れられないレースだ。

ちなみに、勝った金で元カノにプレゼントを買ったという情けない思い出も同時によみがえる、何とも甘酸っぱいレースである。

<新潟2歳S予想>

2002年の穴馬ヨシサイバーダインは3戦目で未勝利を勝ったばかりだった。それを買ったのは2歳戦における、経験の重要さを感じだからだ。
レースを経験することで力を発揮する馬と言うのが間違いなく存在する。
今年も経験豊富な馬を狙い撃ちだ。
ちなみに斤量は夏の2歳戦なので牡馬、牝馬とも同じ54キロ。牡馬有利となる。

◉ 4 ファルヴォーレ
3戦目の前走で未勝利勝ち。
前走のレースは1頭だけ外から飛んで一気の差し切り勝ち。
レベルが一枚上というレース内容だった。
父は新種牡馬ドゥラメンテ。
岩田康誠を配して勝負気配。
デビュー戦、2戦目の敗戦で人気が無い状況なら、ここが狙い撃ちだ。



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