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ジャパニーズ洋楽MVと勝手に命名。ポップにディープとハードの3本立て(オススメMV #86)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の86回目です。(連載のマガジンはこちら)

今回は勝手に命名シリーズの第8弾、「ジャパニーズ洋楽MV」と題して3本のMVを紹介します。
ジャパニーズ洋楽MVってなんだんだ?ということですが、洋楽MVなのに日本で撮影されたり日本を題材にしているMVのことを表現しています。
実はたくさんの洋楽アーティストのMVが日本で撮影されており、今回はそのたくさんあるMVの中でテイストの違う3つをお届けします。

まず最初は「ポップ」なジャパニーズ洋楽MVとなります。
DNCEの「Cake By The Ocean」です。どうぞ!

ポップで楽しく、オリジナルのMVに負けないぐらいのクオリティですね。
1分ちょっとのショートバージョンですが、あっという間に終わってしまうのがもったいない程です。

DNCE(ディー・エヌ・シー・イー)はUSのロックバンドで、2015年のデビューと同時にこの「Cake By The Ocean」がUSやUKでTOP10に入るというヒットを飛ばします。
バンド名ですが、てっきり「ダンス」と呼ぶかと思いきや、なんと「ディー・エヌ・シー・イー」と呼ぶようです。
2015年のデビューで登場したバンドと思っていたのですが、ボーカルのジョー・ジョナスは2005年から「ジョナス・ブラザーズ」として3人兄弟で活動していて、2013年に解散したのちにこのDNCEが結成されました。
しかし、2019年にジョナス・ブラザーズが再結成されたため、DNCEも現在活動休止となっています。

さて、MVの話に参りましょう。
このMVが印象に残ったのには理由があります。
私の好きな映画の中に、2017年に上映された台湾との合作映画「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。」があり、その映画ではSNSでのやり取りをうまく映像表現として使っているのですが、この「Cake By The Ocean」でもSNSの表現をうまく使っているところが共通しています。
また、主演の女優さんがチャーミングなところも大きな共通点です。

毎年、勝手に「YOSHIDA MOVIE AWARD」という順位付けを行っているのですが、2017年のAWARDで栄誉ある5位となっています。
ちなみに、その年の1位は「ドリーム」、2位は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」、3位は「ブレードランナー2049」、4位が「ゴールド」となっており、それに続く5位がこの「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。」です。
そうそうたる映画に続いて、(表現は悪いですが)低予算のこの映画が5位とは大健闘しています。

話がそれたので元に戻しましょう。
この「Cake By The Ocean」にはオリジナルのMVがあるのですが、そのオリジナルMVもいいのですが、私としては断然このショートバージョンの日本版MVのほうがお気に入りです。

続いては、「ディープ」なジャパニーズ洋楽MVです。
クリーン・バンディットの「Rather Be ft. Jess Glynne」です。

日本を題材にしつつ、凝りに凝った内容の秀逸なMVです。
楽曲もダンスとクラッシックがうまく融合されたクリーン・バンディットの良さが出ていて、映像との融合も素晴らしいMVとなっています。

クリーン・バンディット(Clean Bandit)は、2009年に英国で結成されたバンドですが、2014年にリリースしたこの「Rather Be」がUKで1位に輝き、多作ではないもののそれ以降UKのチャートをにぎわしているバンドです。
ダンスミュージックとクラッシックを絶妙にブレンドした楽曲が多く、この「Rather Be」はその筆頭となる楽曲です。

MVに話を移しましょう。
この「Rather Be」のMVは、単に日本を題材としているだけでなく、クリーン・バンディットのメンバーやテイストをうまく映像の中に取り入れており、何回観ても「うまく作ってあるなー」と思わせられる名作MVです。
全体のストーリーがありつつ、細かい「しかけ」が絶妙に施されており、かつ観ていて楽しいという、なかなか高度なMVとなっています。

クリーン・バンディットは、この「Rather Be」のあと、2017年にリリースした「Rockabye」という楽曲で9週連続UK1位というビッグヒットを飛ばしますが、そちらのMVは普通なのでちょっと残念だったりします。

さて、「ポップ」に「ディープ」と来ましたが、最後は「ハード」なジャパニーズ洋楽MVとなります。
5 Seconds of Summerの「Youngblood」です。

全体のストーリーがありつつバンドメンバーが映像の中でいい役回りで登場し、うまく作ってあるMVです。

バンドの5 Seconds of Summer(ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー)の説明ですが、実は詳しく知らないのです...
Wikipediaで調べたところ、元々YouTubeで活動していたカバーバンドが2013年にワン・ダイレクションのツアーに参加し、翌年2014年にメジャーデビューしていきなり活動拠点のオーストラリアに加えてUKでもデビューシングルが1位になり、以降ヒットを飛ばしまくっているロックバンドのようです。
バンド名が長いのですが、通称は「5SOS」で「ファイヴ・ソス」と呼ぶようです。

5SOSとはこのMVで初めて出会い、他のMVも観て楽曲も聴いたのですが私との相性はイマイチで、5SOSとのお付き合いはこの「Youngblood」のMVだけ...というのが実状です。
しかし、5SOSというバンドの存在に触れることができたのも、この素晴らしい「Youngblood」のMVあればこそで、MVというメディアに感謝です。

今回は、「ジャパニーズ洋楽MV」と題して、「ポップ」に「ディープ」そして「ハード」とテイストの違う3つのMVをお届けしました。
日本を題材に素晴らしいMVを作ってもらえるというのは、うれしいものですね。

ではまた次回に。

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