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欲しいと思う前に

電動スーツケースってのが出たらしい。
そんでもって、それを使ってた外国人留学生が、大阪で「無免許運転」で検挙されたそうな。

↑はニュースへのリンクです。

割と「そんなモノあったんだ」という人も多いだろうし、こう言うのを見て「免許があればいいのか、買ってみようかな」と思う人もいるだろう。

しかし、ちょっと待ってほしい。
その買い物、本当に必要だろうか。

まず、同居性。
スーツケースと電動バイクは、一つでなければならないだろうか?
旅行先での移動に使うと言うなら、当然だけど毎回スーツケースを持ち出す事になる。毎回何をそんなに持っていくんだ?
当たり前だが、室内で使えないから、室内では走行機能の死んだクソ重たいスーツケースだ。

そして、独立性。
車両ということは、事故に遭う確率が発生する。当たり前だが、事故とは外因にも内因にも原因があることで、交通という概念上、誰しも不可避の問題だ。だからこそ、車両には安全性を求められている。シートベルトやエアバッグが標準化されているのはそういう理由だ。
では、この電動スーツケースにそれはあるのか?そして交通車両であるならば、保険も必要になる。
…これで事故に遭った瞬間、スーツケースとしての役割は破綻するわけだ。
スーツケースだけとして使うにしても、電動モビリティの機能が生きているならば、保険は不可避の問題である。

堅牢さも、問題だ。
スーツケースということは、当然軽さも求められる。しかし、車両は重い方が安全性が高い。
軽いと、重心が上に行き転倒しやすくなる。車輪も小さいと少しの段差で転倒しやすくなり、走破性に問題が出てくる。
そして、電動である以上バッテリーや駆動部は堅牢で重くなる。なのに他が軽いと言うことは、繋ぎ目に負担が集中する。
とても壊れやすいという事になり、長く使うスーツケース、長く使う車両という両目的から大きく遠ざかっていく。

さて、よーく考えてみて欲しい。
電動スーツケースって、必要ですか?

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