英語を話す上で知っておくべき3のこと。 - 後編 -
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。本日は、おすすめスピーチシリーズ、Judy Tompson(ジュディー・トンプソン)さんのTEDx talkでのスピーチ『英語を話す上で知っておくべき3のこと。』の後編です。
まずはおさらい。
前編を読み逃した方は、まずこちらを。
そして、スピーチをおさらいしたいという方は、こちらを。
さて、Judyさんによる、『英語を話す上で知っておくべき3のこと』。前編では、二つ目の秘密まで書きましたね。
おさらいすると、
▪︎ 一つ目の秘密:『英語はアクセントベースの言語である。』
これは、英語は発音よりもアクセントのつけ方が重要だというお話でした。
▪︎二つ目の秘密:『英語は単語同士が連結する。』
こちらは、英語は単語と単語が連結し、全て子音から発音される、という内容でしたね。
それではいよいよ、気になる三つ目の秘密です。
スピーチのこの部分からのお話です。
三つ目の秘密:『英語は複数の単語が集まってひとつのイメージを作る言語である。』
- Small groups of words come together for no reason that create an image. -
さて、最後の秘密です。
「英語は、複数の単語が集まって、ひとつのイメージを作る。」とJudyさんは言います。
例えば、『 fall in love 』。
fall と in と loveの3つの単語が集まって ” ひとつのイメージ ” を作っています。
もちろんこの場合はロマンスのイメージですが、この組み合わせは絶対的で他にはなく、” fall to love ” や ” fall between love ” や ” fall near love ” になってしまうと、全くもってイメージが伝わらないそうです。
英語のネイティブスピーカーは、このような絶対的な単語の集合体での表現(イメージ)を何千と使ってコミュニケーションを取っているのです。
英語を支配しているのは、「イメージ」であり、「文法」ではないと、Judyさんは言い切ります。
例えば、次の3つ。
『 eat meals 』、『 cook food 』 、『 wash dishes 』 。
文法上は全く間違いのない言葉ですが、ネイティブはこれを使わず、
『 have meals 』 、『 make food 』 、『 do dishes 』
を使います。それぞれの組み合わせに理由はないけれど、とにかくその組み合わせは絶対的なのだそうです。
さらに、とても分かりやすい例として、Judyさんは次の形容詞を羅列します。
Glad(嬉しい), Happy(幸せな) , Merry(うきうきの) , Ecstatic(夢中の) , Joyful(楽しい) , Gleeful (上機嫌の)。
これらはすべて形容詞ですから、どんな名詞とでも組み合わせることができるはずですよね。文法的にはそれがセオリーですから。
けれど、「上の6つの形容詞のうち、” Christmas - クリスマス - ” という名詞と組み合わせることができるのは、Merryだけ。」と彼女は言います。
それ以外の組み合わせの表現は英語ではない。文法的には正しいけれど、表現的には間違えているのです。
彼女はこう言います。
「英語のネイティブスピーカーは、単語の絶対的組み合わせでの決まりきった表現(イメージ)を非常に多く使っています。英語は抽象的で慣用的な言語なのです。- English is abstract, it's an idiomatic language. -」
つまり、無限にある文法を永遠に学ぶより、ネイティブの慣用表現に着目する方が近道だということですね。
おまけの秘密:『世界の英語ネイティブ人口はたったの19%』
Judyさんはスピーチに最後に再び念を押します。
「世界の英語スピーカーのうち、ネイティブスピーカーはたったの19%です。80%以上のノンネイティブスピーカーは英語を変化させ、新しいルールを作りました。現代ではノンネイティブによる新しい英語こそが世界の標準です。ネイティブ英語はもはや賞味期限切れの言語であるということは、明らかです。」
若干のブラックジョークが含まれた言い回しですが、僕たち英語ノンネイティブにとっては、とても勇気の出る言葉だと思いませんか?
これからも怖がらずに英語を使っていこうと思いました。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
英語に関する別のおすすめスピーチも記事にしていますので、そちらも合わせてお読みくださいね。これまたかなり為になりますよ。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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