『お手紙』 アーノルド・ローベル作
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。今日は小学校の教科書で見つけた絵本のお話です。(ネタバレはありません)
アーノルド・ローベルさん作の絵本『ふたりは ともだち』の最後に載っている『お手紙』というお話。有名なお話なのかもしれませんが、僕は最近知りました。
国語の教科書って素敵なお話だらけですよね。僕は昔から国語の教科書が大好きで、算数や理科の授業中にも国語の教科書を読んでいるような少年でした。
『ごんぎつね』、『大造じいさんとガン』、『手袋を買いに』、『ちいちゃんのかげおくり』あたりはあまりにも有名ですよね。
そんな懐かしの名作たちがまとまった本も発売されています。(*こちらに『お手紙』は掲載されていません。)
さて、先ほども述べましたが、今回記事にする『お手紙』というお話は僕には初見でした。
内容に触れすぎるとオリジナルストーリーの素晴らしいニュアンスが半減してしまうのでここでは書きませんが、簡単にいうとこのお話、”かえるくん” と ”がまがえるくん” と、ときどき ”かたつむりくん” の友情ストーリーです。
笑顔になれないがまがえるくんと、大切ながまがえるくんを笑顔にしたいかえるくん。そして、そんなふたりを応援したいかたつむりくん。
「大切な人を笑顔にするってなんだろう?」と考えさせてくれる作品です。
笑顔になれない人を笑顔にする魔法の言葉はきっと「頑張ろう!」や「大丈夫だよ!」じゃなくて、「君が好きだよ」。
そんなことに気づかせてくれるお話です。
大切な人を笑顔にしたいという気持ちは、僕たち人間に生まれつき備わっている最強のパワーだと思いますが、そのパワーをどうやって使えばいいのかを考えすぎるあまりに上手くできないってこと、よくありますよね。
特に歳を重ねて、できることが増えれば増えるほど、起こせる行動は少なくなってしまったりする。このなんとも言い難い反比例。
でもかえるくんはそんな難しいことは考えません。「友達を笑顔にしたい」。その一心で、最後にはがまがえるくんを笑顔にします。
がまがえるくんをどうやって笑顔にしたのかは、実際にこのお話を読んでいただきたいのですが、とにかくこれは暖かいストーリー。
純粋ながまがえるくんとかえるくん。そしてこれまたピュアなかたつむりくんの程よいジャブ。最高に愛らしいお話です。
絵本に気づかされることって、多いですよね。
子どもの何気ないひとことにハッとさせられることも、多いですよね。
たったのひとこと、あるいはたったの数ページ。
僕にはそれが、歳を重ねた大人の目にこそより輝いている美しい光に見えるのです。
アーノルド・ローベルさんの『ふたりは・・・』シリーズ4部作は全ておすすめですよ。何気ない幸せを与えてくれます。
皆さまもこの機会にぜひ。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次の記事でもまたお会いしましょう。
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