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日本アカデミー賞はほぼ納得の結果

日本アカデミー賞の受賞結果が発表になりましたね。

「日本アカデミー賞は大手の映画会社がお互いに賞を与え合う仲良しクラブだ!」みたいなことが言われてきましたし、受賞結果を見ても、「???」みたいなのは多かったのですが、近年だいぶ変わってきたなあ・・・と思います。

2019年に単館上映から始まったインディペンデンス系の『カメラを止めるな』に8部門も受賞したのが象徴的ですが、翌年には、アンチ安倍政権映画(?)の『新聞記者』が作品賞含む3部門を受賞したのも、変化を実感させられました。

日本アカデミー賞はだいぶ忖度しなくなってるなあ・・・と実感します。

もっとも、本年度も『キネマの神様』が大量ノミネートされていましたが、山田洋二忖度か?というのは拭い切れないですが(まあ、受賞には至ってないんで良いですけど・・・)。

それはさておき、最近の日本映画はレベルが高い!と思いますよ。
特にコロナになってアメリカ映画が公開されなくなってから、日本映画を良く見ていましたが、改めて日本映画のレベルの高さを再認識しました。
(とはいえ、最近は韓国や中国もかなり良い映画を撮っているし、フランス映画も以前の輝きはないまでもだいぶ盛り返している感がありますけどね)

さて、日本アカデミー賞の結果についてですが、『ドライブ・マイ・カー』大量受賞しているのは、米アカデミー賞とカンヌの快挙を意識したところはあるかもしれませんが、作品のレベルは極めて高いので、文句はないですね。

ただ、主演男優賞は、西島秀俊よりは役所広司(『すばらしき世界』)かなと思います。
西島秀俊は良かったですが、傑出した演技という点では、役所広司だと思いますね。ただ、役所広司も常連過ぎて、面白みはないですが。
『すばらしき世界』も良い作品でしたが、『ドライブ・マイ・カー』の煽りを食らってしまったなあ・・・と思います。

助演男優賞の鈴木亮平(『孤狼の血LEVEL2』)は「もうこの人しかないでしょう!」というくらいの圧巻でした。

主演女優賞の有村架純も、僕は大好きです!(好みの問題か⁉)

逆に、「助演女優賞は、三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)じゃないの?」と思ったんですが、こちらは新人賞の対象でちゃんと受賞してましたね。

優秀アニメーション作品賞の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』も、「これしかないでしょ!」という感じです。

個人的には、『ヤクザと家族 The Family』、『劇場版 きのう何食べた?』はもっと受賞してもよかった気がします。
上記2作は、新人俳優賞で磯村勇斗が受賞していて、それは納得なんですが、作品の質も、出演俳優陣の演技レベルも凄く高いのに、「これだけ?」という感じです。

「納得の結果」と言いつつ、色々文句つけてしまいましたね(笑)
まあ、一映画ファンの意見ということで!


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