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診察と発達検査受けてきた!

Jくん、先日ようやく半年待ちの発達精神科診察を受けてきた。問診票と私の話から普段の様子を伝え、診察室で医師からされた質問の返答の様子や医師とは別のスタッフさんと遊ぶ様子を見てもらった。結論としては知的障害の伴わない自閉症スペクトラムの可能性が高いため、詳しい発達検査をして診断しますということだった。

初診

医師の話では、診察室に入ってきた時の様子がまず「何かおもしろいものあるかな?」という感じで人には見向きもせずキョロキョロと部屋の中を見回し、椅子に座るよう促されて座った正面に医師がいたのでようやくその存在に気づいたという様子だったことから物に対する興味の方が強い。それに私が伝えた普段の様子を加味すると自閉症スペクトラムだと思われるという内容だった。また、アルファベットやひらがなを覚えておりその他の記憶力も良い様子のため知的障害は伴わないだろうとの見解。私は「ですよね!」と思う反面、こんな簡単に診断(正式には次回の診察で確定だが)だしてくれちゃうの…?例えば故意に普段の様子を盛って話したらだれでも貰えちゃうのでは…?とも感じた。もちろん幼児では仕方ないのもわかるのだがだいぶ保護者からの情報頼り感がしたのだ。医師もプロ(しかも専門医)なのだから本人とのやりとり数分と遊んでいる様子で読み取れることも多いのだろうけど。そして問診票に書いておいた、診断書(意見書)を書く状態と先生が判断された場合は役所で受給者証の申請に必須と言われたため書いていただきたいとの内容を読んだ医師から、○○区ですよね?今まで受給者証の手続きのためだけに診断書を書いたことはないんですが…必要なら書くことはもちろん可能ですがお金もかかりますし、「発達検査の予約までしている状況と伝えるように病院で言われた」と役所に問い合わせてみてください。と医師も困惑している様子だった。役所とのやりとりについては後程書くこととする。

発達検査

話が前後するが診察後に発達検査の予約をとることとなり、運良く3日後に枠が空いており仕事も運良く後回しにできる予定しか入っていなかったため予約。半休をとり、無事に約1時間の発達検査を受けることができた。検査は心理士による田中ビネー式検査。普段、人見知りも場所見知りもしないJ君だがめずらしくこの時は最初に心理士の方に挨拶されるとプイッと顔を背けて私にしがみついた。なんとなく、試される感を読み取ったのかもしれない。そんな姿はこの数年で見たことのない様子なので、おや?検査自体危うい?と思ったが部屋に入ると突然やる気満々。なにせ田中ビネーというやつはとにかく色んなおもちゃ的用具で遊び色の強いテストなのだ。Jくんの大好物である。ただ、一つお気に召してしまうと次のテストを提示されてもお片づけイヤ!と拒否しまくって癇癪までいかないもののプイッとしたり物を投げたりとご迷惑をおかけしていた。驚いたのはイラストを見て物の名前を答える際、普段日本語で呼んでいるところを見たことない(=英語でしか呼ばない)物が結構出てきたので心の中で『あー、これは理解してないと思われるやつだな』と思いつつ見ていたらポンポン日本語で答えていたこと。え!日本語わかるんだ!と母が1番びっくりした(笑 検査が終わる間際で集中力が切れたのか、もうおしまい!さあそろそろ帰るよ!と帰り支度をする場面もあっとが心理士の方が上手く誘ってくれ最後まで受け切ることができた。テストの様子で普段できていることが出来ていなかったとか、緊張しているような様子はありましたか?と聞かれたが、待てないのも片付け拒否も気が散るのもいつも通りです!とお答えした。

役所へ電話

そもそも、これまでの経緯は昨年末に発達精神科の半年待ちと言われた診察予約 → 発達精神科の初診を待っていた3月に役所へ問い合わせ →   「利用したい発達支援事業所へ見学に行き、通うスケジュールを立ててもらったらまた連絡してください」との説明 → 4月に事業所空き探しと見学〜仮スケジュールを押さえてもらい役所の窓口へ再度問い合わせ → 「医師の診断がなければ利用できない制度のため、診察後に診断書もしくは発達障害の傾向がある等の内容の意見書を書いてもらってから地区の担当に連絡をしてください」との説明 → 5月診察で診断書を書いてもらえるか相談すると医師が困惑(笑)

と言う流れだった。もちろん医師の先生は何も悪く無いのだが、こちらとしては「ここまできてもまだ他所へ聞けと言われるのか」とうんざりした。自分で言うのもなんだが私はどちらかと言うと自分の状況を客観的に見られるタイプだと思う。なので私たちはこんなに大変な思いをしてる!とは思わないがそれでもタライ回しされてる感は否めなかった。行政にも行政の役割があると思うし、ある程度ふるいにかけていかなければ利用者ばかりが膨れ上がってしまうのだろうとも思う。しかしそれなら一貫した説明をしてほしい。何より私は実家も近く、兄夫婦も気にかけてくれ、夫もできる限りの協力はしてくれる恵まれた環境だが、同じような子供が居て私のように恵まれた環境下ではない親子がいたらもっともっと追い込まれてもおかしくないと思う。想像しただけで胸が押し潰されそうになるのである。

話は逸れたが医師からそのように言われたため病院から帰ってすぐに役所へ問い合わせの電話をした。もちろん3月からの経緯をすべて。そして地区担当者は非常に申し訳なさそうにこう話した。「窓口で診断書が必要とご説明したとのことですがその必要はありません。手続きをするためにお越しいただける日程を教えていただけますか」・・・待て待て、はっきり必須と言われて障害福祉課(仮)の人間が出してきた紙に窓口の人間がアンダーライン引いているものが手元に残っていますが?・・・と担当の違う方(おそらく面談担当のソーシャルワーカー)にキレても仕方ない。と思いとどまり、一人でモヤっとしながら日程調整をしたのだった。

これを書いているのは役所で発達支援の事業所を利用するための受給者証の申請手続きが終わった時点。初診までは長かったが初診からは早かった。また、この短期間でJくんのこだわり行動や癇癪がひどくなってきているように感じる。今までよりも言葉が増えたり理解力がついてきて彼自身の能力があがったことでやりたいこと・いやなことを表現できるようになっているからそう感じるのかもしれないが、泣きわめかれて途方に暮れることが2日に1回くらい発生している。これは彼の言いたいことやりたいことにこちらが合わせられていないことの証なんだろう。わかっていても結構きつい。私が怒鳴り散らしそうになってその場から逃げることもしばしば。しかしそれはそれで彼の不安を助長し結局パニックに近い状態を長引かせることにしかならないとわかってきた。

きっと、ここからが本番なんだなあ。かあちゃん、もっと勉強するよ。Jくん!よく見てな!笑

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