ぬるっとした診断(自閉症スペクトラム)

随分と間があいてしまったが、先日発達精神科の2回目の診察で「自閉症スペクトラムの特性がある子です」という話を医師からされた。1回目の診察の後に受けた発達検査ではIQ71の結果が出ていたため、もしかしたら知的障害の話をされるかなと思って臨んだが、やはりドクターも心理士もプロ(当たり前か笑)。本人がわざと間違えて回答していることや、気分や興味のムラで普段できることがテストの時にはしないということがあるので成長を追って見ていきましょうとしか言われなかった。すでに通っている保育園併設の事業所とそれ以外で週4の療育を利用しているため「こちら(リハビリセンター)でそれ以上の提供出来ることはないので年1,2回の心理相談のみ継続して就学時等必要な時にまた診察出来る様にしていきますか?」という提案をされ、そうしますとお願いした。そして診察終了。あ、今のが診断?という感じで終わったが、思い返すと最後に「お母さんから何かありますか?」と聞かれた時に療育手帳とか診断書が欲しいという話をするとはっきりと形として何かが残る方向になったのかな?と感じる。"スペクトラム"なのだから他の病気や障害のようにはっきりと診断が出るわけでもないのだろうが…。この3ヶ月くらい、療育や本人との関わりで魔法のように所謂"普通"になれる関わりはなくて、同じやりとりを何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返して耐えて耐えて待ち続けると本人が安心して、心配するのも忘れ始めた頃に成長していくということを目の当たりにしてきた。そして、私自身が適切な対応を出来ないことで一気に真逆の方向へ彼を誘導してしまうことも。そのためか、お母さんから何かありますか?と聞かれても

「(魔法は無いしどんなに辛くても付き合うしかないと分かってきたので)特にないです」という返答が出てきたのだと思う。ドクターは「重度ではない」とも言っていたが、その通りJ君は幸せなことに言葉もたくさん出てコミニュケーションも充分取れる。彼が伝え方や力加減をじっくり学べば良いタイプであることも私が「特にないです」と言えた理由の一つだろうとも思う。

発達検査を受けたのは5月下旬。子供の3ヶ月ってとてつもなく大きくて、カタコトではあるが結構ベラベラと文章を話すようになり、『今』と『それ以外』だった記憶や時間系列も『さっき』とか『明日』の概念が分かってるようになり、癇癪は相変わらずあるがだいぶ交渉できるようになってきた。基本なにを言っても「だめ」とか「やーだーよぅー(活字で表現できないが非常にムカつく言い方をされる笑)」とか言うのは変わらないが、その数秒後とか、数分後に突然こちらが言っていたことを無言で自らやり始めたりもする。ポイントは急かしたり怒鳴ったりせず、断られたら放っておくことなのかなと感じている。お片付けしようとか、トイレ行こうとか些細なことだが自ら行動できたことにいちいち感動するし、今まで癇癪を起こさせていたのは彼が腰を上げる前に私が追い立てていたからなのかなと申し訳なくもなる。同時に私も彼への関わり方のレベルアップができてきたのかなと思う。生理前だけは常軌を逸したキレやすさとキレ方になってしまうのでそろそろ婦人科に相談した方がいいかなとも思っている。

話は逸れたがとりあえず、このぬるっとした診断で一区切り。もう、やれることを毎日コツコツやっていくだけだなと視界が開けた感覚になっている。マイペース、マイペース。ゆっくり頑張っていこう。

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