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マイペース男子(3歳)

我が家の長男、Jくんについて…

2017年生まれの3歳4ヶ月。この4月から生まれて初めて保育園へ通い始めた。当初は自宅と私の実家、どちらからも徒歩圏内の幼稚園へ入れようと考えていた。私達が住んでいる地域はいわゆる保育園激戦区。加えて少々特殊な仕事をしているため突然定刻で帰れなくなることが結構な頻度であり得るため、幼稚園なり保育園なりに通うとしても実家の助けが必要なためだった。第一子で兄弟もおらず、近隣に同年代の友達もおらず、親戚の子供たちと会うことは月に1回あるかないかという環境で育ってきたため集団活動に慣れられるかも心配だったが、何より言葉が遅いことが心配だった。1歳半検診では様子見と言われ2歳過ぎてポツポツ単語を話し始めてはいたが(スリー、ツー、ワンとか、アルファベットとか英語が多かった)、少しでも刺激になって『通う』ことに慣れられればと思い、入園したいと考えていた幼稚園のプレ(週一回90分)に申し込んだ。コロナの影響で2020年6月スタートとなり9月までは母子参加、10月からは母子分離というスケジュールだった。

母子参加中に目の当たりにした他の子との違い…

2歳児ってこんなに座って静かにして居られるのか。他の子を見てまず思ったのはこれだった。Jくんはスーパーや病院へ行っても座って待てない、手を離せない、手を離さないと怒ってぐずり出す。男の子ってアホだし(笑)活発系なのは間違いないし、そんなもんだろうと思っていた。ところがプレの他の参加者は多少もじもじしたりキョロキョロしたりすることはあってもちゃんとお母さんの膝の上に座って静かに先生の読む絵本を見ているのだ。そんな中、走り回るJくんを追いかけ回し、おもちゃを引っ張り出そうとするのを止め、なんとか先生の方へ気が向くように関わってもgoing my way。おもちゃで遊ぶフリーの時間が終わるとお片付けが嫌だと泣きじゃくりおもちゃを引っ張り出そうとすることが毎回。『先生』という存在を初めて知ったのだ、何をやるのか分からないから興味が持てないだけで慣れれば違うだろうと思ったし、プレの先生も「この年頃は個人差が大きいから心配する必要ないですよ」と声をかけてくれていた。それでも毎回のように涙が止まらなかった。毎回マスクありがとうと思っていた(笑)

母子分離が始まると成長…?

母子分離初回はお預けからお迎えまで泣き通し、2回目は「幼稚園違う!」と言いながらリュックを背負い「幼稚園ない!」と泣きながら靴を履いて出発し「ばいばい〜」と泣きながらお預け、3回目は笑ってバイバイ!とお預けしお迎えで「良がっだー」と泣いて出てきた。お、成長してるじゃん。状況も理解できてるんだなと思い親が離れることって必要なんだなと感じていた。

Jくん、座ってお話し出来ないから幼稚園はダメなんだって。

そうこうしているうちに11月。幼稚園入園のための面接である。長くなるので結論だけにするが、プレの様子からして幼稚園で活動するためには1人付きっきりの先生が必要になるため入園は出来ないとお断りされた。何とも言えない気持ちだった。何より本人は幼稚園へ通うことが大好きになっており、お断りされた面接の帰りも「幼稚園行く!」と楽しげで、そんな彼に幼稚園には通えないのだと説明しながら私は胸が張り裂けそうだった(もちろん本人は?となっていたが)。同時にプロが見て付きっきりの対応が必要なら、特別なフォローが必要なのかもしれないと本気で思うきっかけになった。それまで実母や周りの男の子ママ先輩方は「2歳でじっとしてる方が異常だよ」「ゆっくりなだけじゃない?」など心配しすぎだと言われることが多かった。そうなのかなあ…とふらふらしていた気持ちが一気に「彼に必要なことは何かちゃんと調べよう」と方向が定まった感じだった。

3歳児検診から幼児相談へ

幼稚園お断りから約1ヶ月後、3歳児検診があったため今までの経緯を相談。区でやっている臨床心理士による幼児相談を勧められて予約→面談と結構トントン拍子だった。臨床心理士によるテスト(積み木を真似して積む、真似して描く、カードの物の名前を聞かれて答える、一度見た後隠されたイラストの場所を答えるなど)ではマイペース、興味の有無が激しい、出来るところはずば抜けている、人の顔色が読めないといったところで専門機関を勧めるとの結果だった。同時に「(激戦区だが)入れるなら保育園に入った方が本人にとっては良い環境になるし、お母さん、仕事は絶対やめなくても良いように考えていこうね」と励ましてもらった。すぐに紹介された専門機関へ連絡したが、さすが地区最大の専門機関。診察半年待ち、利用開始のための相談も1ヶ月待ちだったがお願いした。

保活やってみた。

幼稚園のお断りを想定していなかったため、保育園の翌年4月スタートの一次申請には間に合わず…二次申請と年度途中の利用申請が出来るよう慌てて書類を用意し、休みのたびに本人を連れて保育園へ見学に行き受け入れ可能か聞いてまわった。心配な様子がある場合は事前に役所の窓口へ申し出るようにとのことだったため専門機関の順番待ち中であることと今までの経緯を伝え、なんとか申請。年度途中の申請は空きが出ることはないだろうと思っていたが申請書類や準備の練習になったのでやって良かったと思っている。何度見ても役所の書類は分かりにくく手続きが煩雑だと感じる。申請書類がネット上で作れます!(どやぁ!)と書いてあるが、なぜそれをそのままネット申請出来ないのか疑問しかない。結局それを紙に印刷して、平日の開所時間内に役所へ行って、窓口で並んで、申請書類に『待つことが苦手で困っている』と書いた子供を必死で待たせながら窓口で状況を説明する…何これ。役所の都合も色々あるのだろうが、せめて書類の処理くらいネット上で何とかならんのかと結構切実に思ったものである。

話は逸れたが3月中旬にようやく4月からの利用決定通知が届いた。激戦区・二次申請から参戦・加点1点だったが結果はすんなり第一希望の園だった。その園は1番最後に見学へ行き、ああ、ここだ。と数分で私が何かを確信し帰って即、希望順の変更申請をした園だった。Jくんのいとこたち(私の兄夫婦の子供たち)もその園の卒園生で、一度お迎え代理に行ったこともあったところだったが実際具体的な保育園方針や中の様子を見せてもらったら何とも言えない何か(笑)を感じ取ったのだった。いわゆるどろんこになろう系の保育園で、これを書いているのは入園から2週間経ったところだがマジでどろんこなのである。どろんこ系って聞けばだいたい分かるって?いや、絶対分かってない!どろんこ♡じゃないのだ。田んぼで泳いできただろそれは絶対に!なのだ。ウタマロ必須だよと教えてくれた先輩ママが居たが、入園から2週間経った今、迷彩柄の服10セットが必須なのではないかと思っている。

そして今日…

前述で2週間ガッツリ通った感を出したが、実は4/1から1週間は9-11時の2時間だけ、昨日初めてお昼ご飯まで、今日は初めてお昼寝とオヤツまでを体験してきた。お昼寝は周りが気になるようで寝られなかったとのことだが別スペースで静かに(ちょっとウトウト)はしていた様子。すでに『保育園』というワードで釣れるほど大好きな場所になっているようで、一安心している。ただこの2週間、お預けの時とお迎えの時に何度も他の子を突き飛ばしたりおもちゃを奪ったり叩いたりしているところを目撃しているため心配は尽きない。それはまた今度、Jくんの詳しい様子をまとめて書いていこうと思う。

突然始めたマイペース男子と母(時々、父)の成長日記だが、似たような心配を持つママパパがクスッと笑ってくれたり、心配が無くてもこんな子もいるんだなと思ってもらえたら良いと思っている。フルタイム子持ち介護士、介護系管理職としても何か書いていけたらいいと考えている。需要あるかな?


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