【新型コロナウィルス】基本再生産数(R0)

基本再生産数(R0)とは,感染力の強度を示すもので
一人の感染者が(免疫の獲得あるいは死亡で感染力を喪失するまで)
平均的に何人に感染させるかを表す値です。

麻疹は12~18
百日咳12~17
水痘 8~10
ジフテリア 6~7
天然痘は5~7
ポリオ 5~7
風疹 5~7
おたふく風邪 4~7
通常の季節性インフルエンザは2~3
WHOは新型コロナウイルスの基本再生産数(R0)を1.4~2.5の範囲と推定しているが事後に推定結果が変わる可能性もある
SARS 2-3
MERS 1

医学誌「ランセット感染症ジャーナル(Lancet Infectious Diseases)」に掲載されたシンガポール国立大学(NUS)の研究論文によると
感染者の隔離、職場での間隔確保、学校封鎖の措置を三つすべて同時に実施することで、推定される感染者数が劇的に減少するとしている。

しかし、R0が高くなると、これらの措置を実施したとしても、効果が出にくくなると指摘されている。

R0<1 
R0が1より小さい場合、感染症は終息していく

R0=1 
R0が1の場合、突発的な流行は起きないが終息もしない

R0>1 
R0が1より大きい場合、突発的な流行や感染拡大の恐れがある

■COVID-19の場合:新型コロナウイルスの推定R0は条件によって大きく変わる。
2020年3月26日時点の全体的な推定値:R0=2からR0=3

中国・武漢で流行し始めた当初の推定最大値:R0=3.86

都市封鎖後の武漢の推定値:R0=0.32からR0=1.58


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