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散歩で出会ったナポリタン
気まぐれな休日の散歩中
ゆっくり視点を変えて歩いてみると見慣れた街も新たな発見をもたらす
ご近所なのに今までただ通り過ぎていただけの喫茶店の存在に気づき入る
そこはまるで別世界のようだった
内装も音楽も自分好みで時が止まってしまったような錯覚に陥る
店内に漂う先客のナポリタンの匂いが鼻腔をくすぐり迷わず注文
待つ時間は人間観察のための宝石のようだった
そして厨房から聞こえるリズムは期待感を高める響きであった
出てきたナポリタンはシンプルだがナポリタンはそれで良い
そしてその味は心に刻まれるほど素晴らしかった
粉チーズをかけ口に含むと柔らかな麺とトマトケチャップの酸味が溢れる
タバスコはかけない派でそのまま食す
空腹の胃袋を満たすためにただただ無心にかきこむ
時間を忘れ、幸せを感じた
その後は深煎りの珈琲を飲みながらゆっくりとした時間を過ごすことが最高の贅沢だ
自分だけの時間を楽しむ、
それは人生の中で最も幸せな瞬間の一つだろう
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