季語「びいどろ」ほか。　涼を求めて家籠もり、が最高の贅沢かもしれない酷暑の日々。

亡き人の切子に酌むや薩摩路を

義父の余命宣告を受けて婚約をした私達だが、結婚式を待たずして義父は亡くなった。
二度しか会ったことはないが、弱ってもなお男気のある背中を見せていた薩摩隼人の印象が深い。

吾子飽きぬびいどろポッペンポペンかな
※推敲by鶫さん
推敲前：びいどろのポッペンポペンと吾子飽きず

びいどろと聞くと、底を鳴らして遊ぶおもちゃを思い浮かべる。実家にあったそれを息子が気に入っていつも鳴らしていたのを思い出した。
字余りはどうでしょうか？


貸ボート手を止めて君囁けり

あえての類想。
（アンチエイジング効果が期待できます。）

麻酔覚め唸れば夫の日焼顔

乳がん手術は続けて二度受けた。
一度目で取りきれなかったから。
二度目の時、目が覚めたら、
あまりの痛さに既に涙が出ていた。
傍で目覚めを待っていた夫にすぐに
看護師さんを呼んでもらい、再度、
痛み止めと眠れる薬の点滴を頼み、
すぐに寝直した思い出あり。
自分のこと以外考えられなかったなぁ。
元気そうに見えても、幼な子２人がいて
夫も心身ともに大変だったろうに。


短夜や半身麻酔覚めゆきて

実際には手術後の夜は長く感じる。
だから夜明けが早いほうが気楽。
６時の起床が待ち遠しい。
消灯中はそんなに気軽にナースコールを
押せないから。
実体験では、半年前の冬に半身麻酔を受けた。
病院は暖かいはずなのに、とにかく、ものすごく寒く
感じた。麻酔の影響らしい。
夏だったら丁度よかったのか？？？

一列に空へ泳いで金魚草

金魚草のイメージ。
愛らしい。元気。健全。お行儀よく並ぶ。



〈以下は、２軍の２句〉→ でも載せるww

ギヤマンの指輪のお姫様ごっこ

ダイヤモンドじゃなくてガラス玉、と伝わる
だろうか？
小さい頃、母にもらった大きな赤いガラスの
指輪がお気に入りだった。


アスファルト灼けて通行人萎れ

尋常じゃない暑さに、もう晩夏の季語を
使う他ない。（でも川柳っぽい。）
今日は私は仕事お休み。ありがたや。
だるすぎる身体のメンテナンスをしよう。
今夏は、外出時にルイボスティを持ち歩く
ことに決めた。ミネラルバランス重視。

皆様もどうぞご自愛ください。