ハリネズミのUNIちゃん①クーちゃん家の子になる
6〜7年前、我が家で飼っていたハリネズミのことを書いてみたくなりました。
そして、娘のこともハリネズミの視点でなら書けるかもしれないと、ふと思いました。
後のことはノープランですが、1つ目をアップします。
🦔🦔🦔🦔
あたしはUNI。”ウニ”って呼ばれている。
トゲがウニみたいなのと、UnitedとかUnisonとかの意味があるんだって。
クーちゃんが一番辛かった2年間、一緒にそばにいたんだよ。だからクーちゃんも家族のみんなもウニのことはずっと忘れないでいてくれるんだ。
生まれて2か月ぐらいはハリネズミカフェで仲間たちと一緒にいた。
2月の最後の土曜日、そこへクーちゃんとママが遊びにきて、好物のwormを食べさせてくれた。抱っこもしてくれた。楽しかったよ。
次の日にまた来たからビックリした。そうしたら「やっぱりこの子を連れて帰りたい」って言って、その日からクーちゃん家で暮らすようになったの。お名前はUNIちゃん!
クーちゃんは小学6年生の女の子。いーっぱい勉強して”難関私立中高一貫女子校”てのに合格して、中学生になるお祝いのプレゼントが、私だったんだって。
ウニの部屋は水槽みたいな大きなガラスのケース。そこにウッドチップを敷いてある。水飲み場もある。ハリネズミカフェでセットで買ったんだって。暗い穴みたいな所があると安心できるから、ジーンズみたいな布のトンネルも置いてもらった。(爪が鋭くて長いからタオルは引っかかって使えないよ。)時々もらえる茶封筒みたいな紙袋も大好きだったな。
それと、お風呂の代わりに砂を入れた箱で背中をこすって砂浴びするの。水は好きじゃないんだ。
1か月ぐらいして、爪からちょっと血が出ちゃった時、大騒ぎしてお医者さんに行った。消毒して、お薬を飲まされた。
床はお医者さんに言われてウッドチップからペットシーツに変わった。
ママったら、「エキゾチックアニマルはどこの獣医さんでも診れるわけじゃないから、お金がかかるわ」って溜息をついてたよ。そんなのウニは知らないって〜。
いつもはドッグフードみたいな乾燥した粒のご飯を食べてる。「ハリネズミ専用」って書いてあるんだ。大好きな虫を粉にして固めたんだって。本当は動いてるwormが好き。ハリネズミカフェにいた頃はいっぱい食べられたんだけどね。クーちゃんがくれるリンゴも好き。茹でた鶏ササミはもっと好き。でもだんだん太ってきちゃった。
昼間は寝てるの。夜行性だもん。
誰もいなくなった夜のリビングで、カラカラカラって回し車で遊ぶのが最高に気持ちいい!
昼間でも起きている時は、段ボールの迷路みたいなのを、くーちゃんとパパとで作ってくれたりする。たくさん走って遊べるよ。
ママは哺乳類を飼うのに慣れてなくて、なんだかいつも慌ててるの。更年期だしね。一緒に遊ぼ!って誘っても、「ウニは力が強ーい」「全然触れないっ」って皮の手袋で私のお世話する。「太らせちゃったからダイエットしないと病気になる」が口グセ。いやんなっちゃう。
クーちゃんは動物大好きなんだって。私に触る時も優しいの。けれど、クーちゃんは怖々とゆっくり触るから、先に針が勝手に立っちゃうんだよね。いっぱい仲良くしたいのに、針って不便!
クーちゃんは、ウニのしっぽがメチャかわいい♡って言ってくれるよ。わかるかな?
ハリネズミカフェの人は首の後ろ持ち上げて、クルッとひっくり返してお腹をコチョコチョってくすぐってくれて面白かったんだけれど。そう、ハリネズミのお腹は針がないの。白い硬めの毛が薄く生えてるんだ。仲良しの人間には触らせてあげてもいいよ。けっこう難しいと思うけど。
野生のハリネズミはね、ふだんは1匹で暮らしているの。別々の巣穴にいて、エサを取るために単独で長距離だって移動する。赤ちゃんは2か月もすれば母親と離れる。
警戒心が強くて、ストレスに弱い。肉体的にはタフだし孤独には強いけれど、誰かと一緒にいるのは苦手。
ペットにするために人間が生まれた時から手をかけると、少しずつ懐くようになるけれど、もともとスキンシップは好きじゃない。かまわれ過ぎると「1人にしてくれ〜っ」て耐えられなくなるんだよね。
ハリネズミ同士つがいで同じケージに入れられただけで、ケンカになっちゃうんだから。
寂しくないの?って聞かれるけれど、それがハリネズミなんだよ〜!
ハリネズミのこと、解ってくれた?
ここからは、ウニが2年間くらい一緒に暮らしたクーちゃんの話。(でも、続きは何にも考えてないから、いつになるか解らないけれどね。)
学校に行けなくなって、夜に眠れなくなって‥く-ちゃんが本当に辛い時にウニは一緒にいたの。ママは心配ばっかりしていたけど、いつでもクーちゃんはまっすぐ生きている子だから大丈夫!ってウニは信じていたよ。ほら、その通りになってるでしょ。
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