マガジンのカバー画像

家族のこと、私のこと。雑記帳のように。

57
家族ってむずかしい。書いて整理する。見せて手放す。自分のための雑記帳。
運営しているクリエイター

#俳句幼稚園

ココア〜俳句幼稚園

「ココア飲む?」涙のわけはまたいつか 季語は「ココア」。 詮索はしないで さりげなく寄り添う。 ほんとうにツラい時は そんな人に居てほしい。 私、そういうお母さんになりたかった。 いえ、今でもなりたい。 もう子どもも大人になったけれど。 遅すぎるかもしれないけれど。 少しだけコツがわかってきたんだ。 余計なことはしない、って難しい。 でも、間違えても仲違いしても 繰り返し風は吹く。 理解することだけが 唯一の方法ではない。 失敗しながら、少しずつ 強く優しくなれますよ

振袖の二十歳の笑みや秋麗 写真・絵から一句にも参加します。 https://note.com/pupupu0901/n/n23afbaf72ee3 今日は娘の振袖の写真撮影の日でした😊 「ママ振りがいい」と敢えて母の着た振袖を選びました。泣ける😭 とってもキラキラしてました✨

季語『花菜畑』

泣きやまぬキミの手ひいて花菜畑 小さい子が泣き続けて 全身でしゃくり上げてる様を見ると どうにかしてあげたくなります。 これも「子どものお仕事」と思えば パワフルで見事なんですけれど。 我が子をあやすために、 菜の花を見に連れ出した経験はないので この句は類想になります。 ふた昔ぐらい前の話。 長男はカンの強い子で 寝かしつけには手を焼きました。 長女は緊張するとよく泣く子でした。 子ども達が赤ちゃんだった頃の私は 心配ばかりしていたような気がします。 長男は、抱っこ

明け易や肌かけ払ふ吾子の脚 目覚めると カーテンの隙間から 空が白んでいた 心残りながら 起きてしまおう 子どもたちに挟まれて 川の字+1本で 寝ていた頃を ひどく懐かしく思う 兄妹そろって同じ格好で 布団をはね除けて すやすやと  元気いっぱいに 確かなる命 今も

【俳句幼稚園企画】忘れられないあの人~みちのくの夕暮れ早し秋の蝶~

夫の転勤で1年だけ宮城県仙台市に住んだことがある。 東京から遠く離れて暮らすのはその時が初めてだった。 結婚三年目、27歳、子どもなし。 正社員で働き続けたかったが、会社のオジサマ達の善意の説得に逆らいきれず退職する流れになった。 今ならモラハラ・パワハラなんだろうけれど、平成初期の話なので。 仙台駅からバスで30分、カーブの多い山道を登りきった不便な住宅街にあるハイツ(アパート?)。3ヶ月前に引っ越していた夫を追って新築の部屋に移り住んだのが、9月の上旬。 アルバイトを

【俳句幼稚園】「身に沁む」

身に入むや通夜に親しき友の顔 仕送りの米の底つく身に沁む夜 一句目。 父が亡くなって2年半で母も後を追うように 逝ってしまいました。2人とも70才台。 仕方ないけれど気が若い両親だったので もったいない気がしました。 母はさばさばした様子でいたのに、 憎まれ口をきく相手が大事だったとは。 母の通夜には、どこで聞きつけたのか 高校の友人達がそろって来てくれました。 急に血が通ったようで涙がこぼれ、 友の存在のありがたさが身に沁みました。 二句目 まずこのシーンが浮かんでし

季語「芽柳」

芽柳の翠映ゆ荒天の午後 詠みたくても、その日のうちに 出来上がらないのが悩みです。 最初の句はこちら⬇️でしたが、奇抜かな〜と 変えました。 爆音の工事柳の芽の翠 実は、少し前に「家族」で句を作る宿題に 取り組み、息子を詠んだ句があったので 推敲。元句⬇️ 風とたはむるる柳の蒼の濃き 柳の、飄々として 捉えどころのないあたりが 息子の姿に重なります。 聞いているのか聞いていないのか その気があるのかないのか 覇気がないと誤解を受けるものの 時に頼りになる顔も持ち合わせ

【俳句幼稚園】「秋霖」ほか〜通信高校からの大学受験③〜

秋霖の重たき傘や合否待つ (しゅうりんのおもたきかさやごうひまつ) 大学のAO入試が始まりました。 娘が挑戦しているのは「自己推薦型」。 これは受験というより、就活に近いです。 自分を分析、強みをアピール、将来その環境でしたいことをプレゼン、長めの志望理由書の提出。面接を経て最終的にマッチング。 頭も労力も使います。 気持ちも持っていかれます。 待ちが長くなると、人は不安になるんだ と知りました。 取り柄など己は知らず吾亦紅 (とりえなどおのれはしらずわれもこう)

【俳句幼稚園】「豆月夜」~通信高校からの大学受験②

「私ダメ」泣く吾子抱いて豆月夜 作り話ではないところが‥ね。 ♪「吾子」はもう19だから♪ 苦笑い(^^; 季語を「後の月」と迷いましたが、 ちょっと可愛いほうにして、救いを求めることにしました。 昨日は、塾のオンライン授業をドタキャン。 人に迷惑かける、自分を追い込めない、 そんな自分はダメだと 涙がぽろぽろ零れる。 受験を控えて、ほぼ寛解と思えた鬱がぶり返している。 私の前で泣けるようになっただけ”まし”かもしれない。 そもそも高校3年生の受験は不戦敗だった。 高

🔰病室の窓のむこうに凍てる街 🔰点滴と冬菜と粥の祝膳 🔰点滴でハッピーバースデー冬の朝 せっかくなので、 入院を題材に詠みました。 いくつになっても 誕生日に浮かれる未熟な私を 笑ってください(^ ^) 幼稚園児だもんね〜 #俳句幼稚園 #入院 #病院 #点滴 #誕生日

初浴衣ふたり揃ひの髪飾り 7月初旬の酷暑の頃、娘が京都に遊びに行った。お店で着付けをしてもらって、友人と浴衣姿で古都を巡ったらしい。見た目は涼しげだが「可愛くなるのも根性がいる。」のだとか。かき氷の美味しさは格別だったろう。 #俳句幼稚園 #浴衣姿 #京都の夏

ハロウィンの子魔女の夜会唐突に 昨日、夜になって娘の友達2人が急に訪ねてきました。30分くらい前にLINEが来たので、少し体裁を調えて、あり合わせのお菓子を袋詰めしリボンをつけて準備OK😊 娘にイヤがられながらも、チャーハンとワカメスープも作って食べてもらいました。あ〜満足❣️

【鶴亀杯】俳句三首

楽しい企画をありがとうございます。 今回もめでたく 『鶴亀杯・みんなの俳句大会』に参加します。 どうぞよろしくお願いします。 胎の子にせがまれて食む枇杷ふたつ 手花火の手に手を添へて見つめをり あいみょんを口ずさむ吾子金魚玉 一句目 (季語・枇杷) 枇杷の実の形は妊婦のお腹に似ている。 カーブがリアル。質感や色も少し近い。 「抱っこしあって~うれている」という歌も 枇杷を見るたびに思い出す。 2人目の子の生まれ月は7月だった。 暑く重かった。早く産ませて〜と思って

「地名を入れて一句」から、思い出話に花が咲く

いっ時の恋夏暮れのアルノ川 30代前半、思い立ってある年の夏の1か月を単身「花の都」フィレンツェで過ごした。期待されるといけないから初めに言っておくと、恋の話は出てこない。国際ロマンス詐欺ばりの大恋愛が読みたい方は他をあたってほしい。 語学留学のためと夫を説得し、現地の語学学校に通ってホームステイするプランで旅立った。 私が滞在したのは、ダイニングキッチンの周りを囲むように6室の個室が並ぶ”その用途専門”のマンションだった。オーナーは別の家に住んでいて、気が向いたらやって