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「わがまま☆フェアリーミルモでポン!」7話分一気見の休日

Youtubeでたまたま「わがまま☆フェアリーミルモでポン!」の本編が7話分上がっているのを見つけ、懐かしさのあまり7話分を一気見してしまった。我ながら、動画を見て1日が終わる休日の中では良い部類の時間の過ごし方ができたと思う。

ミルモといえば、当時の小学生女子の愛読書である「ちゃお」の人気連載マンガでアニメ化もされている私と同世代の女子(平成組)たちには刺さる作品だ。私も当時、ちゃおを読むのが好きだったし、その中でもミルモは特に好きだった記憶がある。ちゃおの付録にはミルモのキャラクターが使用されたものが多く、実家を探せばミルモのシールを見つけることができるだろう。

小学生以来にミルモに再会し、アニメを見た。そして、年を取ったなとしみじみと感じた。主人公の感情表現や物語の展開が単純で、そのペースに乗って楽しむことができていた頃が懐かしい。
そして、登場人物の浮世離れした言動に全くの違和感を覚えず、純粋に物語を楽しめていた、まさにフェアリー少女に戻りたいと思ってしまう。世知辛い世間に浸った大人になってしまったことを痛感する。
一方で、このマンガ・アニメを作った人のも大人である。小学生の心を捉えることができる大人も存在しているのだ。このような大人に対し、憧れを抱かざるを得ない。一生この感覚を忘れずに生きることには美しさがある気がするからだ。

大人になった私が改めてミルモのキャラクター性に接したのだが、その魅力を再認識した。ミルモは「ツンデレ+純粋」のコンボでとんでもなく愛くるしいキャラクターだった。主人公「楓」の恋の願いを積極的に叶えようとするわけではないが、最終的には愛を持って助けているところがツンデレ感がある。そしてチョコレートに目がなく、それを愛すあまり他が見えなくなるところに純粋な性格が見てとれる。ミルモの内容について解説をする気はなかったが、アニメを見ながら「ミルモかわいー」と自然と言葉を発していた自分がいたのでミルモのキャラの良さだけ書いておいた。

関連動画で出てきたのが、「きらりんレボリューション」「めちゃモテ委員長」などの刺さりまくる「ちゃお」の作品だ。そろって、特有の目の異常なデカさが時代を感じさせる。当時、でかい目の女の子のイラストをたくさん描いていたなと振り返る。
現役で見ていた頃から15年以上経っていることが恐ろしくなる。同世代との会話の中で今まで出てきたことがないのが不思議だ。同じように没頭して共通認識があるはずなのに、思い出すきっかけが驚くほどない。各々、再会を共有することなく、それぞれのタイミングで懐かしさに浸り、次の日には忘れるのかもしれない。
私もこの懐かしさは今日に留め、老人になってから再び見返して、昔を懐かしもうと思う。

子供の頃にハマったものを大人になっても好きでいる人は多い。ポケモンカード、ガンダムなどの懐古厨はロマンに取り憑かれている。それを軸に今の人生を構築はできないが、疲れた心に響くのは必然かもしれない。目のことに翻弄され、と去を振り返ることがない。きっかけもなければ時間もない。新しいことの方が目先の快楽につながる。そして、精神年齢が上がってしまった人間が幼少期の時に好きだったものをそのまま愛するのは難しい。幼少期の心の高揚を思い出し、郷愁を感じることを含めて好きなのだ。これには終わりがない。ただ、懐かしいだけ、浸るだけなのだ。


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