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2022/9/22「1日1冊読めるかな」4C読書チャレンジ869日目❣️


                                                                                                                                                                                                                                                                                                             
「世界史は化学でできている」絶対に面白い化学入門 4回目
左巻健男 タイヤモンド社 2021年2月

❷[3POINT]
①第9章 都市の風景はガラスで一変する
☆ガラスはなぜ透明なのか?
原子の大きさを東京ドームとすると、そのなかの原子核の大きさは1円玉程度で電子の大きさは砂粒程度だ。だからすべての物質の内部は大部分がスカスカの空っぽだ。すると光が原子核にも電子にもぶつからずに通過できる可能性は非常に大きい。
それなのに透明ではないモノがあるのは、モノの表面や内部で可視光線が散乱してしまったり、可視光線がモノを構成する物質に吸収してしまったりして、透過できない場合があるからだ。
ガラスは、その構造のなかに境界がなく、全体的にひと続きで光が散乱しない。さらには、可視光線の吸収もほとんどなく素通りできる。ガラスが透明なのは、その表面や内部で可視光線が散乱しないこと、可視光線が吸収されずに透過すること。以上の2つの条件が満たされているためである。
ちなみに、ガラスは、紫外線に対しては完全に透明とは言えない。一部の紫外線を吸収するため、ガラスを通ってきた太陽光では、私たちの肌は日焼けしづらいのだ。

②第10章 金属が生み出した鉄器文明
☆鉄は金よりも貴重だった
天然に単体として産出する金属は、金、白金、わずかに銀、銅、水銀などだ。
鉄が主成分の「隕鉄」は宇宙からやって来ることもあるが、わずかな量にすぎない。そのため、鉄は古代においては金以上に高価な金属であった。古代ギリシアのストラボーンの『地理学』には、金10対鉄1の割合で交換が行われたという記述もある。当時の鉄の主たる原料は隕鉄だったので、大変に貴重なものだった。
古代社会で最初に用いられたのは、「金」と「銅」だ。金は装飾品に使われた。また、メソポタミア・エジプトでは紀元前3500年頃から青銅器時代が始まった。クレタ島のクノッソス宮殿では紀元前3000年頃に銅が使われていたし、紀元前2750年頃のエジプトのアプシル神殿では銅の給水管が使われている。

③第12章 美しく染めよ
☆分子設計図による合成
パーキンによる最初の合成染料は偶然の産物だったが、ケクレによるベンゼンの構造の解明によって、新しい染料の合成に理論的な見通しが立つようになった。
パーキンは、コールタールからベンゼンを取り出して「アニリン」をつくり、新しい紫色の染料「モーブ」を作った。
カール・グレーべとカール・リーバーマンは、アリザリンの分子構造を決定して、コールタールの成分アントラセンから「アリザリン」の合成に成功する。アカネの赤色染料である。
アドルフ・フォン・バイヤーは、インジゴの分子構造を決定する研究をもとに、1880年には桂皮酸から「インジゴ」の合成に成功する。アイの染料インジゴは「染料の帝王」と呼ばれ、インドの特産として多量にヨーロッパに輸入されていた。しかし、「合成インジゴ」が市場に出回ると、数百年来独占されていたインドを中心とする全世界のアイ栽培と天然アイ染料工場は破産に追い込まれた。
こうして、19世紀末までに合成染料は、その安さと美しさ、色彩の均一性などで天然染料に打ち勝ったのである。染料の主流は合成染料に変わったのだ。

❸[1ACTION]
[衝撃を受けたこと]
「鉄は金よりも貴重だった」
[実行すること=自分との約束]
現在の価値で、すべては決められないことを知る。
[思いついたこと]
私たちは、どうしても金・銀・銅の順番で価値を測ってしまいます。
[そして…]
いつからそうなったんでしょうね。今回、化学を中心とした歴史を学ぶことによって、現在の価値基準に至るまでに過程を知りました。高校時代、有機化学を学んだ時、ベンゼン環の登場で頭が混乱して、それ以来、有機化学の分野は苦手になってしまいましたが、自分の着ている服の染料が、有機化学によってできたことを確認しました。すでにあるモノを生かすのではなく、「設計図」を作ってから「生み出す」というパラダイムシフトがありました。合成染料の良し悪しは別として、目的・仮説・実証という組み立てがそこにはあります。そしてそれは、歴史の分岐点なのかもしれません。

❹[1episode]
☆金・銀への欲望が世界をグローバル化した(第11章)
金は文字通り黄金色の美しい光沢を持つ。化学的に非常に安定で腐食しにくいので、黄金色の輝きをいつまでも失わない。人類が最も古くから利用してきた金属の一つで、世界中で通貨や装飾品として珍重されてきた。
15〜17世紀にかけて、ヨーロッパ人が航海・探検によってインド洋や大西洋地域へ乗り出した時代だ。ポルトガルとスペインが切り開き、オランダ、イギリスが続いた。
当時のヨーロッパでは、日本(ジパング)は黄金の国とみなされていた。情報源は、マルコ・ポーロの『世界の記述(東方見聞録)』である。
マルコはジパングには行っていないが、まったくの作り話とも言えない。749年、聖武天皇の時代、奈良東大寺大仏の金めっきのために陸奥の国から砂金が献上されたと『続日本紀』にある。
コロンブスは大公開に出発する前、マルコの『世界の記述』を熟読し、そのなかの黄金の国ジパングの記述の部部には、何百ヶ所ものメモを書き記していた。
コロンブスは実際の「金の島」ジパングに到達しなかったが、大航海時代の原動力は金への欲望だったことは確かだ。コロンブスを支援したスペイン王も、権力の基礎となる官僚や常備軍を維持する財源を必要としていたから、富(黄金)を求めて大航海を支援・推進したのである。

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