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2022/5/6「1日1冊読めるかな」4C読書チャレンジ730日目❣️

読書家・浅井真美世


                                                                                                                                                                                                                                                                                                             
「全脳思考」結果と行動を生み出す1枚のチャート　3日目
神田昌典　ダイヤモンド社　2009年6月

❷[3POINT]
第2章　論理的に正しい提案は、なぜ実行されないのか？
① 戦略立案フレームワークを効果的に使うための、4つの前提条件
【実行】トップダウン組織
知識社会においては、さらに多様性を尊重する組織文化が重要になるが、これも戦略のスムーズな浸透を妨げる。競争戦略時代の企業幹部は、ほとんどが男性である。その単一文化の中で、事業を推進するための理想的な思考モデルは、論理的フレームワークだった。箇条書きと黒の直線で描かれたチャートは、多くの男性にとって自然に受け入れられる思考の形だった。
しかし現在、男性優位の企業文化は崩れてきている。知識社会ではー異なる視点の相乗効果が新しい需要を創造する源となるためにー多様性が競争優位を生む。となると、現在の日本においては、女性社員の積極的な参加が必須となるのだが、彼女たちにとって論理的フレームワークは、必ずしも自然な思考の形ではない。

②本質的な問題に触れるまでの4段階
☆思考レベルが深まると、本格的な変革が起こる
たとえば、表層的な理解しかしていないのであれば、行動に移した場合でもおざなりになる。また、その結果についてもこだわりはさほどない。つまり、忘れ去られるような仕事の連続となる。しかし、目の前の現実を深く掘りさべて、それが自分の人生にとって重要な節目であると認識した場合には、どうだろう？
いったん動きはじめたら、一挙一動が真剣になり、全力を尽くす結果、ありえないほどの成果を実現していることが多くなるはずだ。このように問題に対しても、その現実における意味を深く理解すればするほど、解決策については、単なるアイデア・レベルではなく、本質的な変革をもたらすものになる。

③切れた鎖の輪を繋げる「 U理論」
☆思考レベルには4段階ある
1）ダウンローティング「ああ、それならもう知っているよ」
2）事実的「なるほど、事実はこうなんだ」
3）共感的「あなたの気持ちがわかります」
4）創造的「私が体験したことは、うまく言葉で説明できないのだけれども、何か大きなものと繋がった感じがします」
 U理論では、レベル3から4に行くまでの間に、「手放す」という段階があるという。「
手放す」とは、文字どおり、既存の経験や知識をすべていったん、役立たないものとして忘れ去ってしまうことである。

❸[1ACTION]
［衝撃を受けたこと］
「目の前の現実を深く掘りさべて、それが自分の人生にとって重要な節目であると認識した場合には、どうだろう？」
［実行すること＝自分との約束］
現実を深く掘り下げ、創造的な思考レベルまで到達する。
［思いついたこと］
本を書く過程において、著者は完全に「フレームワーク」のシフトを図ったのでは？
［そして…］
そんな思いを感じるのは、自分もまた、本を書くことにおいて、次の段階に進むというステップアップを体験したからだろうと思います。だから今、この本を読み直しているのは、2年前とは全く違う視点を持つ、自分自身に気付いたからなのです。

❹[1episode]
☆戦略立案フレームワークを効果的に使うための、4つの前提条件
実際に、企画のプロは、初対面の相手に企画書を持っていくことはない。ある企画の大家に尋ねたことがある。
「先生は、営業するときに、企画書を持っていくのですか？」
「まさか。持っていくはずがないでしょう。そもそも相手が何を望んでいるかわからないのに、まともな企画ができるはずがない」
営業にとっての第一段階は、顧客への丁寧なヒアリング。顧客が何を望んでいるのかを深く理解した結果としての、提案なのである。その過程で、信頼関係が築かれるからこそ、深いレベルの情報が得られ、深いレベルの提案が可能となる。

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