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2022/9/24「1日1冊読めるかな」4C読書チャレンジ871日目❣️


                                                                                                                                                                                                                                                                                                             
「世界史は化学でできている」絶対に面白い化学入門 最終回
左巻健男 タイヤモンド社 2021年2月

❷[3POINT]
①第16章 夢の物質の暗転
☆代替フロンの問題点
代替フロンは、オゾン層を破壊する性質は弱いものの、二酸化炭素の数千〜数万倍も温室効果が大きい物質だったのだ。フロンにも温室効果があることはわかっていたが、「オゾン層破壊」がより問題視されたため、代替フロンの開発の際には考慮されなかったのである。
合成物質は、人間生活を便利で豊かにしてきた。
その一方で、合成物質のなかには自然環境や人間生活に対して重大な影響を及ぼすものがあることが次第に明らかになった。DDTやフロンはそのうちの2例にすぎない。
合成物質の生産と使用にあたっては、環境への配慮がますます重要になっている。合成物質の開発や製造にあたって、それが人間生活や自然環境にどのような影響を与えるかを十分に配慮した上で臨む必要がある。

②第17章 人類は火の薬を求める
☆1枚の写真がベトナム戦争終結を早めた
1972年6月8日、ベトナム戦争がもっとも激しかった時のことだ。AP通信提供の「ナパーム爆撃から逃げる南ベトナムの少女」の写真が世界を駆け巡った。
撮影したのはAP通信のカメラマンとしてベトナム戦争を取材していた21歳のベトナム人、ニック・ウット。彼が、いくつかの戦闘を写真に収め、荷物をまとめて支局に戻ろうとしたとき、南ベトナム軍機がナパーム弾を投下し始めた。苦痛と恐怖で泣き叫びながら彼の方へ走ってきた子どもたちの一群の中に、裸の少女がいた。彼はシャッターを押した。
この「ナパーム弾の少女」は当時9歳のファン・ティー・キムフック。ウットは彼女をふくむ子どもたちを病院に運んだ。キムフックは左腕や背中に大きな火傷を負っていたが助かった。「ナパーム弾の少女」の写真はベトナム反戦運動を盛んにさせ、ベトナム戦争終結を早めたといわれる。

③第18章 化学兵器と核兵器
☆人間性を失わなかった女性物理学者
広島・長崎に投下された原爆は、核分裂の際に放出される巨大なエネルギーを利用している。核分裂という原子に秘められた秘密を解くために欠くことのできない役割を果たしたのは、オーストリア生まれのユダヤ人女性科学者リーゼ・マイトナーだった。
1938年、ドイツのオットー・ハーンと弟子のフリッツ・シュトラーセンが、エンリコ・フェルミたちによるウランへの中性子の衝撃実験の「追試」を行った。すると、原子番号92のウランよりも原子番号が大きい元素群である超ウラン元素とともに、原子番号56のバリウムができていることがわかった。
マイトナーはハーンの共同研究者で、カイザー・ヴィルヘルム研究所の研究員を経てベルリン大学の教授となった。ナチスのオーストリア併合によりユダヤ人の市民権が剥奪されたこともあり、スウェーデンに逃れたいた。彼女は、ハーンからの手紙でバリウム発見を知る。
ハーンは、その発見の解析を求めていたのだ。
マイトナーは「これは核が分裂したのである」と結論し、核分裂の現象を解明した。
アメリカの原爆開発・製造のための「マンハッタン計画」に誘われたマイトナーは参加を固辞したという。彼女の墓には「人間性を失わなかった物理学者」と刻まれている。彼女の名から109番元素はマイトネリウムと命名。その他、小惑星、金星や月のクレーターにも名前を残している。

❸[1ACTION]
[衝撃を受けたこと]
「合成物質の開発や製造にあたって、それが人間生活や自然環境にどのような影響を与えるかを十分に配慮した上で臨む必要がある」
[実行すること=自分との約束]
環境への影響を少なくする努力を怠らない。
[思いついたこと]
「無知は罪である」と痛感しました。
[そして…]
私たちの日常生活は、この長い歴史の中で積み上げられてきた「化学の勝利」だと信じていました。しかし今や、地球規模での環境破壊が進み、ようやくSDZsという考え方が生まれてきました。正しい知識を持つことに重要性に気づき、「自分さえ良ければ」という考え方を改める機会を得たことに感謝です。自分もまた、「自然」の一部なのだということを忘れてはいけないのです。

❹[1episode]
☆日本軍と毒ガス
1929年、旧日本陸軍により瀬戸内海の大久野島に化学兵器(毒ガス)製造工場が設置された。国際法上禁じられている毒ガス製造とあって、厳しい機密保持がなされた。1945年の終戦まで、この島は秘密の島として日本の地図から抹消されていた。
生産開始は、1929年。1933年には工場が拡張され、さらに1935年に再び拡張された頃にはイペリット(マスタード・ガス)、ルイサイト、数種の催涙ガス、シアン化水素(青酸ガス)をすべて極秘で生産していた。
日本は、1939年夏以降に中国国民党および中国共産党の軍に対してイペリットを使った。最も大規模な使用は武漢占領の4カ月にわたる作戦(1939年6月12日〜10月25日)で、約375回ガス攻撃をしたという。


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