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2022/9/21「1日1冊読めるかな」4C読書チャレンジ868日目❣️


                                                                                                                                                                                                                                                                                                             
「世界史は化学でできている」絶対に面白い化学入門 3回目
左巻健男 タイヤモンド社 2021年2月

❷[3POINT]
①第5章 世界でもっともおそろしい化学物質
☆伝染病が上下水道を発達させた
中世末期まで、家庭の汚物は、道路の中央の溝に流した。しかし、何度もペストやコレラの伝染病が流行し、その度に多数の人命が犠牲になった。
そこで、16世紀になってようやく、市民生活の衛生を保つことが重要視されるようになり、少しずつではあるが、小規模の上水道の工事が行われるようになった。
ヨーロッパ最初の公共給水は、1830年、産業革命の先進国イギリスのロンドンで実施された。また、1831年のコレラ流行は、ロンドンの地下下水道を発達させた。
なお、日本では、江戸時代に水道の建設が始まっている。江戸市民の生活用水を、小石川上水、玉川上水などから給水。水を処理してきれいにし、ポンプによって送水をする近代水道が始まったのは、1887年からだ。その年の10月に、横浜で水道の給水を開始。
このように急速に水道が敷かれていった背景には、水系伝染病であるコレラの大流行がある。1882年、日本で初めてこれらが発生する。
1858年から3年に及ぶ流行は、死者3万人を超え、攘夷思想にも大きな影響を与えたと言われている。
多くの人々は、これらは異国人がもたらした悪病と考えたのだ。そのため、異国人に対する排斥思想が高まっていった。歴史は政治思想によってのみ動くのではない。複合的な要因により、形づくられているのだ。

②第6章 カレーライスから見る食物の歴史
☆料理によって人類が得たもの
リチャード・ランガムによれば、料理こそが人類を進化させ、現在の人類をつくったそうだ。定説的にはおもに肉食が脳を大きくしたと言われてきたが、彼は料理することで生食よりはるかに多くのエネルギーが得られたため、歯や顎、胃腸が小さくなり、脳を大きくしたと主張する。
人類は、石器を使って狩りをしてとった動物や自生している植物や果実、木の実を生で食べていた。火を利用するようになると、食べ物を直接火で焼いたり、灼熱した石で焼いたりした。さらに土器を使って煮炊きするようになり、食材の加熱調理で、安全性を確保したのだ。
また、固い穀物の実(種子)など、いままで食べられなかった固い食物でも水と煮ることでやわらかくできるようになり、摂取できる食物の種類が飛躍的に増えたのである。

③第7章 歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
☆酒と農業の始まり
酒とのつきあいは、おそらくいまから1億3千年前までさかのぼる。
果実をつける種子植物が登場した時代だ。その頃の私たちの祖先は、まだ人類になっておらず、恐竜に怯えるリスのような初期哺乳類だった。そこにサッカロミセス・セレビシエという果実を好む「酵母」が現れた。
初めは果実や蜜蜂などの自然発酵によって酒ができたのだろう。
いまのところ年代が確認された最古のアルコール飲料の遺物は、中国のジャフー遺跡で発見された約9千年前のものである。2004年、この遺跡から発見された壺の内部に残っていたものを化学分析すると「米、蜂蜜、ブドウ、サンザシ」が使われていることがわかった。

❸[1ACTION]
[衝撃を受けたこと]
「伝染病が上下水道を発達させた」
[実行すること=自分との約束]
化学を身近なものと感じるエピソードを収集する
[思いついたこと]
実の面白い!この本は、面白いエピソードが満載です。
[そして…]
私たちが現在使っているものが、どのように発見、発明されてきたのか、進化してきたのかがよくわかります。知っているようで知らなかったことがたくさんあって、読み進めるのが楽しくてたまりません。明日もこの続きを紹介します。

❹[1episode]
☆「マイセン」の誕生
ヨーロッパではつくり出せなかった硬質磁器。列国の王侯貴族、事業家がちは躍起になってその製法を見つけようとしていた。
なかでもドイツのザクセン選帝侯アウグスト強王は、蒐集した磁器で城館を飾っただけではなかった。錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを幽閉して、「磁器製法を見つけないと命はない」と命じた。ベトガーは、さまざまな白い鉱物を使って体系的な実験を進めた。
ついには、カオリンが地元でとれることがわかって転機が訪れる。1708年、磁器に近いものを作り上げ、1709年には白磁製法を解明、1710年にヨーロッパ初の硬質磁器窯「マイセン」が誕生したのだ。現在もドイツの名窯マイセンは、西洋白磁のトップに君臨している。
エルベ川のほとり古都マイセンの近辺には露天掘りでカオリンを採掘できるザイリッツ鉱山があり、エルベ川の船運により材料や製品の輸送も容易だった。ザイリッツ鉱山はマイセン窯の自社鉱山になっており、露天掘りができなくなった後も坑道を掘ってカオリンを採掘している。

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