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感覚的好感度思考

近付くと死にたくなる 遠ざかると不安になる

色めくと本来の意味を失う 危機感は足りない

腕のしなやかさとか 鎖骨のあたりの感じとか

瞳の輝き具合だとか そういうのは本当は知らない

触れた腕の感触だとか 些細な事を愉しんでいるだけ

恋ではない何かを ずっと独りよがりの感覚で

求め続けているから 終わりのない迷路は続く

たまったものじゃない そんな風に思われると

どこかで死んどけばよかったが 独り歩きする

わたし 自分勝手に進んでるだけ

両手を広げて 目を閉じて くるくるまわって

止まったその場にいる 誰かに恋をする

そんな感覚 知らない人を 知りたいと思う欲求

人間が好き 生きている人間が好き 人間が好き

しらない人間が 好き

ありがとうが どこでも存在するように

好きだし も、どこにでも存在していたい

夜明け前 隣に誰かいて あたたかいだとかは

どうでもいい どうでもいいし 一方的じゃない

不安定な状態も 空間が存在するだけで 持ちこたえる

ぽっかり空いた穴は むしろ心地よいもの

さようならがない分 心はひたむき

愛しているを言わない分 自己否定しない

きれいな夕焼けを見て 同じように涙を流している誰かが

100メートル先に存在していたら それは奇跡

映画館で エンドロールが終わるまでいて 

明るくなった時 出合頭に涙でぐちゃぐちゃになった

お互いの顔をみて ちょっと恥ずかしいのも 奇跡

それが 誰なのか 再び出会えるのかわからないけれど

一瞬の奇跡で繋がれていた事だけで 好き

人間が好き 噛みつきたいくらい 人間が好き

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