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光を超えて

切なさの含まれた 淡いネオンの規則正しい行列は

叫び声になれない小さな鼓動を そっと優しく照らしてくれる

小さい体で私頑張ってきた なきごとも言えず頑張ってきた

ママに会いたくて小さく揺れる 涙を流せない胸の内を

誰が理解しよう? 

あの日私は世界を失って 永遠の悲しみを背負った

自由を手に入れたとき 私は本当の苦しみを理解した

そこにあるはずだった 幸せ 青春 ありふれた喜び

それは私のものではなくて 誰か他の人のものだった

それは私の人生だったはずで もう私のものではなかった

そんなかわいそうな私を 私が慰めなければ 誰が慰めるの?

膝を抱えて 暗闇の中 声を殺して静かに泣いた

こぼれ落ちるから 揺らさないで

消えてしまうから 抱きしめないで

本当の苦しみは 優しさの中に見え隠れする 溜息の中にあった

まっている ネオンの揺れる 遊園地で

あの日交わした約束は しっかりと現実のものになっていく

諦めは 私の人生を狂わす 怒りと憤りと失意の未来

そんなのは もう どうでもいい

暗闇を慣れた足取りで駆け抜けれるのは それが私の当たり前だったから

コンクリートの上で躊躇なく眠れるのも それが私の当たり前だったから

私の中途半端なあこがれは 死を招くだけ

だったらそんなの捨ててしまえばいい 死んだって何も変わらない

だったら私あの場所に戻って 私の道を歩くだけ

光は誰にでも同じように輝いて 照らしてくれる

それを超えた場所に 未来と希望が待っている

私は微笑む そこに到達出来たら もうなきごとは言わない

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