約束

自堕落に過ぎ去る　日々の魔法の中で

父との約束は　意味を失い

結構遠くに来てしまった　自分を蔑む

急いでいたあの日の　葛藤と鼓動

常にある　ここではないどこかでを　追い求めた

あなたの怒りと心中したい

ああ　ここちのよい頭痛が私を包む

希望が　ただの絶望にすぎないのなら

戦争で無駄に死にゆく尊い命に

私の心臓を差し出せる

私のを　持って行きなさいと

帰りを待てる者に　隣人は何を差し出すのだろうか

たばこの煙の充満した車の中で

あれは確かに存在した　存在理由のためだけに

六月の双子たちは　甘い絶対的存在価値に

奇特な　お互いの所有願望を持って

対等に渡りあっていく　ホモセクシャルな息吹でもって

柔らかく握った手を　離せずにいた

魔法が解けた

魔法が解けた

魔法が解けた

それがどれだけ罪深いかということよりも

あなたの中に　そうして存在できるのなら

私は喜んで悪魔にでもなろう

喜んであなたの　忌々しい過去の醜態を

おとぎ話のように昇華させよう

今日死んだ　名もない存在は美しい

私は腐って　腐って

そのまま鼓動をやめず

あなたを慕います

あなたを呼び続けます

あなたという存在が　

地球上に生きる　全ての者の記憶から消える日まで

だから許してください

あなたを　こんなに愛してしまったことを