読書メモNo.39『仕事は輝く/犬飼ターボ』
石切職人として働くアダル。親方の右腕だった父とは違い、力もなく体は小さかった彼はある意味劣等感の塊だった。
そんな彼は1人の商人と出会う。商人は、「仕事悩みを解決し、幸福をもたらす秘訣を教えてくれる巻物」を売っていた。その値段は、アダルの1ヶ月分の給料に匹敵。そのお金があれば、パンを何百個と買えると迷うアダル。巻物の秘訣をかき集めるには莫大な時間がかかる。天秤にかける事自体間違っていると諭す商人。
まぁ言っていることはわかるし、物語なので詐欺でもないでしょうけれど、自分の現実に起きた場合は迷いますよねぇ。ただ、この考え方は私の読書に対する考え方と似ていて、数千円で買える本で研究結果みたいなのがわかるのはコスパいいなとは思います。
アダルは迷った挙句、巻物を買った。
大体1時間ちょっとで読み終わる本です。各章末におさらいとその結果何が得られるか(身につくか)がまとめられています。
私の悩みにも似ていたのは4つ目
【期待を超えることで信頼が生まれる】です。
仕事のやりがいがないという同僚を見て、自分自身もやりがいがないと気がついたアダル。頑張って効率良く仕事をしても給料は変わらないのに仕事が増える。と。
全く同意見🤢
まぁこの人のためにとか思えれば気にならないんですけど個人的には、、、尊敬できる人が職場にいれば。とは思います。
効率がいいと思っていた方法で仕事をしていたのに、親方に怒られやりがいを見失っていたアダル。
しかしある時、ライバルの仕事ぶりを観察し、自分の行動を振り返ってみた。
親方に、相談・報告をせずに動いていたことで、安全性がないがしろになっていたことに。
親方は、アダルの行動に不安を感じていたのだろうということに。
それからは、逐一報告・相談していたアダル。ある日親方からは「事後報告でいい」と言われた。親方の考えを理解しているからと。
その瞬間アダルは体が熱くなった。今までより大きい権限を与えられたことに。
“信頼”と“権限”も仕事の報酬なのだと気づいた。信頼が上がれば自由な権限が増える。権限が増えればやりがいが生まれると。
クライマックスでは巻物のことをライバルに教えることとなる。成功をもたらす5つの秘法
・「専門家としての意識を持つ」
・「自分を責めずに改善する」
・「仕事の意味を考える」
・「期待を超える」
・「原点に帰る」
最後に再び巻物売りの商人と出会ったアダル
「普通の者は目先の利益を選ぶ。落ちている木のみを拾うばかりで種まきをしない。お前はしっかりと種まきをした」と。
おすすめ度:★★★★☆
コスパ :★★★★★
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