見出し画像

浮き沈みの毎日にハムスターを。

小さなことを思いきり自分本意に受け取って、ヒラヒラと舞い上がるのが得意です。
えーなんて幸せなんだろうわたしーって、ニコニコニヤニヤして調子にのる。

その反面、小さなことでどん底のその奥まで落ち込むのがもっと得意です。
そしたらもう、今まで飲み込んでたことあれもこれも悲しくて、あの時だっていつだってほんとは泣きたかったんだよとか言って、グズグズする。嬉しかったことも全部勘違いだったって全部裏返しになる。

そうなると、道ですれ違う知らないひとも、みんな感じ悪くていじわるになる。お店のひとも気が利かなくてイライラする。


その両極端を行ったり来たりしてたここ数日。

きょうはお休みだったのに暑すぎて一歩も外に出れなかったから、日が沈みかけてきた時間に散歩に行った。

青と紺のまんなかの色の空に、ぼんやりと丸い月が見えて、会いたかったひとに久しぶりに会ったみたいな気持ちになった。

気持ちが塞ぐ原因だったものがあったんだけど、なんか急に違う意味に気づいて、ん?別に悲しくないやって思えて、そしたらほら得意なやつ。ヒラヒラと舞い上がる方ね。

すれ違う知らない犬がすごくかわいくて目と目でで笑い合ったり(怪)、信号で自転車のひとがわざわざバックしてよけてくれて会釈し合ったり、なんか急に世界が優しい。

夫が野球観戦に出かけているから、ひとり分の夕ごはんを買って帰るつもりだったけど、こんな遠くまで歩いてきたご褒美にファミレスで食べていこう。

期間限定につられて、レモンクリームハンバーグを頼んでしまって、このクリームソースまみれの櫛形レモンはどうやって絞るの?とか、爽やか!みたく書いてたけどめっちゃこってりしてる!とか、いろいろツッコミながらひとりで食べるのは楽しかった。

レジに行って、アプリ開いたら、バースデークーポン20%オフのが使えたり、期間限定メニューが50円引きだったり、それを教えてくれた店員さんがかわいくて優しかったり。

ずっと書い忘れてたリップクリームのことを思い出して、コンビニに寄ったら好きなお菓子見つけて、もうすっかり暗くなった空に浮かんでた丸い月は、まわりが虹みたいになっててきれいだった。

好きなお菓子

ヒラヒラ舞い上がるのも、どん底のその奥まで落ちるのも、結局まるっとまとめて幸せなんだって、本当はちゃんと知ってる。

そしてその理由がいつかなくなる時が来たら、なによりも愛しく思い出すのは、全部裏返しでどん底でグズグズしてる気持ちのほうなんじゃないかなーなんて、思うのです。


✳︎

楽しかったことが終わってしまったとしても、続きがあるんだって。ハムスターをね、心のなかで飼い続けるといいみたい。
なんかやたらと「そっと」扱ってもらってるから、よっぽどふわふわしてたのかな。

こんなふうに、誰かの記憶に残ってるってすごくあったかくて、ずっと心強い。

こぼちゃんありがとう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?