ぺこすとペンギン。
4年前の2月に、甲状腺癌の手術をしました。
そこに至るまでのことや、入院中のことや、その後のこと、その諸々が、わたしの2月嫌いの要因のなかのひとつです。
でも、おもしろいこともあったのを思い出したので、2月の最終日に書いてみようと思います。
✳︎
病気が判明して、手術をするかどうするか、(しない選択もあったので)主治医のお話を聞くっていう日があったんです。
わたしはもう手術をするって心に決めていたし、先生も信頼できそうだし、ひとりで行くつもりでいました。
でも、当時の職場だった社員食堂の仲間が、そういうのは絶対ひとりで行っちゃだめだ!って言ったんです。娘でもいいから着いてってもらって、一緒に話を聞いた方がいいって。
その話を家でしたら、大学生だったぺこす(下の娘です)が、一緒に行ってあげるって言ってくれたので、お願いしました。
わたしとぺこすが一緒に出かけると、ついついくだらない話で盛り上がってしまう。学校の面談でも、廊下で待ってる間にジャニーズの話で盛り上がってしまって、前の順番の親子が教室から出てきた瞬間にハッとしたこともあったり。
なので、病院の待合室でも、小声でくだらない話をしてクスクス笑っていて、呼ばれてハッとなるような感じだったんです。
つまり、これから手術の説明を聞く心構えなんて、全くしてなかった。だいたい、なんのためにふたりで来てるのかもあまりわかってなかったんです。
ふたりで主治医の先生の待つ部屋に入り、話が始まる。どんな手術なのか、ここをこう切ってとか、こう縫ってとか、まれに繋がらない場合があって、、とかのあたりで、先生の視線がぺこすにばかり注がれてるのに気づきました。
!!
ぺこすの顔面が蒼白!
椅子に座ってるのがやっとな感じ!
そうだった。この娘はこういうのが苦手だったんだ。
手術シーンが観れないがために、山Pが大好きなのにコードブルーを観れないような娘だったんだ。
で、
ベッドに寝かせてもらうぺこす。
その後の先生の話は、ぺこすが心配で全く耳に入ってこなかった。
ぺこす来なかったほうがよかったのか説。笑
って、これがオチなんだけど、もう少し続きがあります。笑
✳︎
わたしひとり待合室でぺこす待ち。なんだ?この状況は。
職場に遅刻して行くつもりだったので、電話で事情を話して、さらに遅れると言いました。
その後、どうにか復活したぺこすと駅で別れて、わたしは職場へ。
仕事終わってから、ぺこすは無事に帰れたかなーってスマホを見たら、「今水族館でペンギン見てるとこー🐧」って。
え?
ペンギン?
🐧??
心配してくれてる職場のひとに、なんかペンギン見てるそうです🐧って言って。
すごい癒されたー♡って言って、ペンギンの写真集を持ってるぺこすと、お茶して甘いもの食べて、帰りました。
おしまい。笑
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