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生贄は独身者

遺族年金が改正されるにあたり、ネット上では女性同士の罵り合いが激化していますね。私は子育て中の主婦が働く事に反対という立場です。彼女達が子供の発熱などで頻繁に仕事に穴をあける際に、それをカバーできるリソースを保持しているのは大企業だけであり、その大企業に就職できる人間は人口の何%なのでしょうか。誰もがわかる簡単な問題です。一点だけ不満を述べさせて頂くと、ママの働く権利を守れとか、その為のリソースを避けと大合唱していた女性陣が、今回の改正に反対を唱えるのはご都合主義だと思いますよ。家計の為に否応なく汗水垂らして働かなければならなかった…という女性陣にしか共感はできません。


国家権力を巻き込んで、ママも働ける環境を整えることになれば、専業主婦でいたい女性も、子供がいない労働者も巻き込まれることになります。ママも働かなければ、一家全員が食べてはゆけない。そんな世の中へと変わっていきます。国家権力主導で愛国教育が成されるようになれば、それに従わない市民が生きてはいけなくなるようにね…ファシズム的な動きって何も戦争時や愛国的なものに限った事ではなく、ママも働ける環境を整備するという福祉も、その危険を孕んでいるのです。都合のよい砂糖菓子のような、キラキラした社会は存在しません。


専業主婦を罵倒してる兼業主婦の方々は、職場の人間に迷惑をかけていないのでしょうか。独身者から不満の声が上がっているのに、まるで一人だけの力で成り上がったような強気な声が目立ちますね。子供の発熱などで頻繁に休んでも他の労働者の負担にならない会社を自ら設立してから、強気な発言をして欲しい。そのノウハウを提示してくださいよ。どんな規模の会社でも、どの業種でも、実現可能なノウハウを提示して欲しいです。遺族年金なんて微々たる額です。仕事で頻繁に穴をあけられるほうが苦しい。労働力は空から降ってきたり、地面から勝手にニョキニョキとはえてくるものではありませんよ。


今回の改正は外資を含む民間保険会社への利益誘導、資本の安い労働力の獲得が目的でしょう。うちも夫婦で民間保険会社の積み立て型の個人年金に入ってます。こんなふうになることはフェミニズムが盛んになった頃からわかりきってましたよね。独身者や結婚願望がない市民は今回の改正には反対したほうが得でしょう。ママが働く権利の為の穴を埋める、その生贄は独身者です。

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