たぶんテーマは居場所*『赤髪の白雪姫』20巻 レビュー
最近はKindleでマンガを買うことにはまりつつあります。
本当に好きなものは物としてコレクションするけどもね!
さて、本日発売の『赤髪の白雪姫』20巻の感想です。
☆
いつもこの作品からは、「ただただ生きること」の尊さを思わされます。
ファンタジーや少年マンガでもよくあるような明確なゴールがない。(海賊王とかヴォルデモートとか)
それに向かって強くなるわけではない。
それぞれの生業が淡々とあって、その時期によってどこがフォーカスされるかが変わってくる。
☆
そして今回は、休息のターンです。
リリアスに、白雪もゼンもミツヒデも木々もオビも揃い、おのおのの縁談や安らぎについてがメイン。
少女マンガなのに、ぜんぜんときめきが優先される展開じゃなくて、素晴らしい!
それぞれが自分の志向に嘘をつかず、流れるように縁を紡いでいくさまが素敵です。
パートナーに限らず、どんな形で情の落とし所を見つけるのか。
ミツヒデは、誓いと身体と生き方を溶け合わせることが出来るのか。
出来る限り、安心できるところに着地してほしいものです。
「休息が同じ場所で良かった」
それが居場所というものなのだなあ。
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