久々の書道

最近、寺山修司さんの名前を良く聞く。 そりゃ超有名人だから当たり前だけど。 この方の作品は実は一度も見たことがない。

先生の師匠(水野精一先生)に寺山氏は 「書の世界ではそのまま見て書き写した作品が、 個人の作品として認められるのは何故か。」 と手紙で質問したんだって。

そしたら水野先生はこう答えたらしい。
「絵画は主に人間や自然だったりがモチーフとなっている。
書のモチーフは文字。そのまま見て書いても贋作にはならない。
むしろ、見て書かなければならない。」

モチーフが人工物かそうじゃないかの違いだけなんだな。
先日の谷川俊太郎さんのお話にあった
「ことばはみんなとの共有物」という考え方に共通しているな、と勝手に解釈。 こういう側面を見ると、文字や言葉は絵よりも懐が深いな、とも思う。


お稽古では「雲外蒼天」と「夜空の星」を書いた。
臨書はいつも褒めてもらえる。 けれど、見ずにいきなり書くと本当にとんでもない仕上がりになって、笑うしかない。 漢字は本当に難しい。しかし漢字が書けないと、仮名は書けない。
道のりは遠い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?