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「おじさん」と私の現在

私は父親がいたことがなくて、父親ってもののことがよくわかりません。
多分そのせいなのかもなあと思うのですが、10代20代の頃、年上の男性への距離感がバグっていたような気が、するような気がします。

なんかおじさんに褒められるとすごくうれしい、みたいな。おじさんに敬語とか使われるとすごい!となるような、うろおぼえなのですが。年上の人にかわいがられることがすごくうれしいことだったような、そんな昔があった気がします。
高校生の時に初めて付き合った人は7歳年上で、なんか今にしておもうとその人はロリコン気味だったなって思います。20歳を越えた私と別れて、そのあとにまた別の高校生と付き合い始めたと聞いて、なんかおお~ってなりました。ぐおお…。
このように書きましたがこの初めての恋人から得たものちゃんとあるので、後悔しているとかではないです。(でもあらためて文章にすると思ってたよりキショかった…。)
あらゆる体験を一つのものさしではかろうとすることはあまり意味ないと思いますが、この初めての恋人ロリコン事件は、年上への距離がバグってなかったら起こってなかったことかもしれないなとは思います。

社会人になってからも、上司とか、仕事で接するおじさんによくかわいがられたし、かわいがられることが心地よかったです。この頃の自分は自分からおじさんに寄って行っていました。おじさん好きと言えるかもしれません。うお~…。

そして20代後半になってから、おじさんに性欲があることを知りました。そこからですね、おじさんからビュンと距離をとるようになりました。
おじさんにも性欲があるだなんて…なんてこった。エレクトするのですねおじさん。自分よりはるかに若い女に。はーあ。知らなかったよ。
おじさんのエレクトうんぬんをどのようにして理解したかは、割愛します。空気を吸ってください。すーはー。

かくしておじさんに性欲があることを知った私は、おじさんと、「適切な距離」を通りすぎて距離を取りすぎてしまうようになったのです。
だっておじさんは若い女と接することが快楽だったのです※すみませんこれが被害者ヅラです ※でも実際にたくさん目にしてきたんだもの

ただこれは大きな声で言いたいのですが、年配の男性イコール「おじさん」と感じているわけではありません。性欲を向けてくる雰囲気のある年配の男性を今「おじさん」と呼称しています。劣情をむき出してきそうな「おじさん」に私はかなり敏感になりました。こえーよー。

正直「おじさん」はたくさんいるので、拒絶してしまう自分のことがかなりしんどいです。他者をラベルで拒絶することってしんどい。自らが分断を生み出していることが怖い。本当はウェルカムでいたい。だけど「おじさん」はエレベーターで女性に身を寄せたりするのです。こえ~よ~。プロの方々にお金をお渡しして身を寄せてくださいよ~~なに~~意味わからん~~。

人は、許しているから他者に許されるのだと思っています。
だから、「おじさん」を許せない私は、「おじさん」とわかりあえることはないでしょう。
自分はなんて不寛容なんだ「おじさん」というだけ人を判断して…と悩みました。
ただ、今は許せないタームの自分を許そう…一旦…つらいから…と思うようになりました。

いつか、過剰に距離を取るのではなくもう少しフラットな距離で接することができるようになりたいと祈っています。

ちなみに私は二次元オタクの側面も持っている人間なのですが、年長者萌えがあって、年長者キャラだとポイント加算!みたいなところは、今もおじさん好きが残っているなと思います。
あと今の恋人も、初めて付き合った人と同じ7歳年上です。ははは…。

(大人になってから付き合ったので前とは違うし、最高の恋人です)


祈りつつおわり

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