ナメクジぱらだいす（チャコウラナメクジ）

春。たんぽぽの季節です。

タンポポ、咲きかけの花を見ると、たしかにキク科っぽい感じですね。がっしりと力強く華やかなセイヨウタンポポも、華奢で野草っぽいニホンタンポポも可愛いです。よく知らないけど。

さて、4月6日。降りそうで降らない曇り空の下、いつものようにタンポポの花をガン見していると……。

なんとタンポポの上にナメクジが！
お花を食べるナメクジ。なんという可愛らしさ。

2019年5月31日、小雨の降る日に、ゆったりとコケを食べるナメクジの背中をボケーっと眺めた頃から、ナメクジに惹かれています。

子どもの頃海水浴に連れて行ってもらったときに見た、アメフラシたちを思い出します。ナメクジのいる空間に海を感じるような……でもナメクジは塩がダメなんでしたっけ……。

よく見たら左下にもう一匹いる！
うーん、素晴らしい。

見返り美人図的な、ナメクジちゃんサービスショット。お食事モードだからか、ムチッとしていてセクシーです。

カタツムリも可愛いけど、ナメクジはナメクジで可愛いキャラ確立しても良いですね。
写真ではあんまり伝わらないかもしれませんが、実際に見るとちっちゃいです。ちっちゃさが可愛さを倍増させています。でもでっかいナメクジも可愛いし、やっぱりナメクジはでかくても小さくても可愛いですね。

さて、スマホカメラがブレてナメクジちゃんたちを見失ったので、再びスマホ画面内にナメクジを入れようとしていると……。

なんと画面に別ナメクジが映りました。
えっ！？

歩くの早っ。
ピントが合いません。

多分この子たちはチャコウラナメクジ……ですかね。3匹もいるということは、探せばもっといるのかもしれません。

足跡が糸を引いて煌めいています。透明感と潤いのあるお肌、そしてしなやかなお尻。やっぱりセクシーですね。生き物の生態とか分類とかサッパリだけど、とにかく美しいです。

私が地面にへばりついてチャコウラナメクジを眺めていると、向こうからアジア系観光客っぽい人たちがやってきました。しかし私は、3匹もナメクジがいる魅力的なこの場を離れることができません。
仕方ないので地縛霊のように棒立ちになりながらやり過ごしました。アジアの他の国ではどうか知りませんが、日本人である私はナメクジに夢中です。

出会いそうで出会わなかった2匹がようやく感動の対面……なのか、タンポポに夢中で気づいていないか……。

まだ出会っていないのかもしれないけど、メルヘンで可愛いですね。それかもうさっき出会ったのか。

フンを踏んでいますが、ナメクジは清らかなので問題ありません。

いやー、可愛かったですね。こんなに可愛いとなんだか美味しそ……嘘です。エスカルゴ好物だけど。

駆除される害虫たちも、こうやって食事をしたり他の子と出会ったりして生きている。食べる側にも食べられる側にも命がある。あと1000年くらい生きれば「この世界は美しい」と穏やかに呟きながら微笑むことができますかね。

ナメクジの天敵、クロイロコウガイビルも可愛いです。

『【KGB】１２月にクロイロコウガイビルさん撮れました』

ナメクジの本。

チャコウラさんの秘密を知りたい！　ナメクジの話 (みんなの研究)

考えるナメクジ ―人間をしのぐ驚異の脳機能

ナメクジの言い分 (岩波科学ライブラリー)

ゲッチョ先生のナメクジ探検記

ここにいるよ! ナメクジ (ふしぎいっぱい写真絵本)