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日本美適進化論:「共感」は活かし合い「競争」は利用し合う関係性

「競争社会」から「共創社会」へ社会の流れが大きく変わろうとしていますが、一部の企業では成果主義を導入し序列が排除されるのではと言われています。正当な評価をするには行動を定量的に判断する仕組みが必要ですが、国連SDG’sで提唱する「一人も取り残さない世界」とは逆行です。しかし経営面で避けて通れない「収益」を、競争せずに伸ばすことができるのでしょうか。

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最近、在る企業の人事部との打合せで驚いたのは、「うちは各支店に数字を持たせていないのです」とのこと。それは隣店との競争やお客様の取り合いにしたくないからだと。そのマネージャーが持つ数値へのプレッシャーを除くことで、チカラをお客様や社員間の関係性構築に注ぐことができる。事実コロナの時期に数字が落ちておらず、新卒採用数も例年以上です。「共感しながら健全な競争」をすることはできるのでしょうか。

クリアする方法があるとすれば、「他者との共感」「自分との競争」でしょう。人事評価制度の導入を検討されているクライアントへ提案する場合、自分自身のスキルに向き合える項目を整えることで、健全な競争力を持つ体制が出来上がります。また、メタ認知による自分との対話力が磨かれることで、依存しない自分だけの価値基準が育まれ成長が促されます。

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評価基準は職場環境を変え、仕事仲間との関係性は、パフォーマンスに影響します。同調圧力などが作用するが、自立する者同士の「共感力」は革新的なアイディアが生まれその信頼関係がベースにあれば、お互いの能力を活かし相乗効果が生まれます。しかし「競争」となると本気の活かし合いは影を潜め、逆に成長の可能性が失われると考えます。

「自分との競争」にしっかり向き合う人が「他者との共感力」を活かし合うことで社会に健全な競争力が生まれるのかも知れませんね。



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