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【ロンドン発】2024年週刊ジャーナル(1月15日~1月21日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。

1月15日:夫の大学時代の友人たちと食事。友人の一人は、某テレビ局に勤めているのだが、制作の方ではなく、社員の管理のようなポジション。半年ほど前にこの局の社員(超有名)の不祥事が発覚したのだが、そういうことが起こらないように管理するの?と訊いたら、「あそこまで行くと(刑事責任にまで発展した)もう私たちの手には負えないから、その前段階で何が起こっているのか/いないのかを調査するのが仕事なの」と言っていた。その仕事と並行して、最近はサイドでコーチングも始めた、と言っていて、でもそれって(国家)資格が必要なんじゃないの?と訊いたら、会社がトレーニング&免許取得の手伝いをしてくれたのだとか。主に、40、50代の女性の、人生、キャリアに関する話をするプロフェッショナルなのらしい。道理で私の話をゆっくりと丁寧に聞いてくれていたなあ、と納得。しかし、やはり大企業はこういうキャリアチェンジやクオリフィケーション取得の待遇やサポートが手厚いなあ、と感心。

まずはパブ飲み。このオーガニック・ラガーがとても飲みやすくて美味しかった。
ディナーはレバニーズ。

夫の友人夫婦たちは、それぞれ、子供たちがウチよりも年上で、現在長男がオファーをもらっている大学を卒業した子もいるのだけど、やはり卒業後は、実家に戻ってくるのよね。大学で地方へ出ても、やはり仕事はロンドンの方があるからか、実家だと家賃が発生しないからか、その両方なのだろうけど、いつになったら子育て終わるのかな、と思ったり。


1月16日:以前、ここ(↓)でも書いたが、近所の強盗勃発とセキュリティー問題で、ご近所さんの何人かが支払っている防犯システムに"free ride(タダ乗り)している住人がいる”とコメントを残しチャットを炎上させた本人が、今日玄関までやってきた。「調べたら、あなたのところは防犯グループには入ってないようなのだけど、入る予定はありますか」と訊くので、「ありません」とはっきり断ったら、「理由は何ですか?コスト?」と言うので、「あなたに理由をお伝えする義務がありますかね?」と答えたのだけど、チャットで入らない意思表明をしているのに、わざわざ来るその神経。「さようなら」と言ってドア閉めました。


1月17日:お豆腐配達の日でした。ご近所に住む日本人の方がまとめてオーダーしてくれるので、大変助かる。

日本人の方が出作りされているというお豆腐、なんとおから付き。
いつも厚揚げ、がんもどき、そしておからのお団子とともにいただいています。
息子たちが学校から帰ってくるのを待ちきれず、お団子をいただきました。


1月19日:夫がフォトグラファーズ・ギャラリーのポートフォリオ展に参加しました。

フォトグラファーズ・ギャラリーでは、森山大道展開催中。


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世界初のアルコールフリーのヘヴィメタル・バーがカムデン・タウンにオープンしたというニュース。

黒い壁に囲まれた奥行きのある部屋、ヘビーメタルのレコードが並ぶ通路、コーヒーの香りに包まれた奥のバー、しかし、アルコールは一切ない。『レイヴン・レコード』オーナーのひとり、クロエ・マーロー氏は、「アルコールを使わないオルタナティブなものを人々に提供する」と語る。マーロウ氏は2000年代にテクノDJとして活躍、ビジネスパートナーのベン・ディーン氏は世界的なロック&メタル・バンド・コンテスト、バトル・オブ・ザ・バンドのコーディネーターだった。マーロウ氏はレコードショップとイベントを開催できるバーを、16年以上お酒を飲んでいないディーン氏は夜遊びの選択肢を増やしたいと考えていた。この店のユニークさは、オルタナティヴな音楽とインテリア、淹れたてのコーヒー、そしてアルコール無しという組み合わせから生まれている。あるのは、アルコールフリーのウィスキーとビールを7種類、樽生のギネス0.0で、お酒を飲みたくない人たちのための安全な空間を提供している。依存症から回復した人たちにとって安全な場所にするためには、すべての代用品が0.5や0.3ではなく0.0であることが重要だった。ディーン氏は、この国のほとんどの社交場は飲酒が中心だと語る。「5時を過ぎたら、大人としてアルコールと関係のない場所に行けるだろうか?私はお酒を飲みたいとは思わないが、夜の外出はしたいのです」。メタル・ミュージックは、飲酒文化と長いつながりがある。「ジャック・ダニエルズはロックンロールのマウスウォッシュとして知られています」とディーン氏は続ける。しかし、ジューダス・プリーストのヴォーカリスト、ロブ・ハルフォードが昨年37年の禁酒を祝ったり、メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドは回復と依存症との闘いを声高に語っており、このように、業界に変化をもたらしている主要人物たちもいる。オーナーの二人は、この新しい事業が断酒にまつわる不快感を和らげ、人々が「オープンで、それを誇りに思う」ようになることを願っている。

とのことだが、私はライブ会場での禁酒に関しては賛成だ。酔っぱらって調子に乗った奴らが無駄に暴れたり、ビールこぼされたりしたら、おちおちライブに集中出来なくなるから。しかしながらパブは大好きだ。ビールやワインを片手に友人と語り合うのも好き。ここではヘビーメタルという、ロックのなかでもアルコールと切り離すのがなかなか想像しづらいジャンルにおいてのアルコール・フリーとのことなので、ハードルも高そうだが、依存症を克服した人たちでも安心・安全にナイトライフが楽しめる場を提供する、というコンセプトはとても良い。カムデン近いので、機会があったらのぞいてみようかしら。

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グレアム・ノートン・ショーにアンドリュー・スコットとポール・メスカルが『All of Us Strangers』の番宣でゲスト出演していたのだけど、二人が初めて会ったのって、コミック・リリーフのこの動画(↓)だったのね。

『Normal People』と『Fleabag』をクロスオーバーさせた脚本だが、美しいの。是非観て欲しい。

で、歌のゲストは、ザ・ラスト・ディナー・パーティーだったね。このようなメインストリームのお茶の間番組で演奏すると、知名度がグッと上がるね。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのデビュー。


1月20日
:4組の夫婦間で持ち回りで開催されてるディナー。元々は次男のナーサリー時代からの友人で、その後7+で受験して入った男子校(現在)も同じという、長い付き合いの友人たち。昔は子供も含めた集まりだったけど、もう子供たちもティーネージャーになり、こうして大人だけで集まれるのは本当に楽で良い。で、子供たちだが、同級生の一人がハウスパーティーを開催するらしく、偶然にも皆そのパーティーに呼ばれていて(恐らく学年全部を招待した?)、じゃあ、子供たちも楽しんでるね~、となって、こちらもおしゃべりしながら食事を終えた後、私の携帯に次男から、「パーティーは解散になったから、タクシーで帰る」とメッセージが。「あれ?パーティーお開きになったみたいよ」とテーブルで談笑する親たちに告げたら、親たちの電話が一斉に鳴って、それぞれ電話に出ると、息子たちからで、「警察?窓ガラスが割れた?」とそれぞれが会話してる。お父さんの一人は、ポリスマンが電話の向こうで「早くここから離れなさい」と促しているのが聞こえて、皆何があった!?となったのだけど、どうやらゲートクラッシャーが大勢来てしまい、ホストの母親が警察を呼ぶ羽目になったのだとか。ティーネージャーのパーティーには本当に良くある話なのだけど、何処かで誰かがパーティーする、という情報がSNSなどで拡散されてしまうと、呼ばれていないのにやってくる輩は必ずしもいるわけで、今回もそれにもれず、この事態になってしまったようだ(招待されているにもかかわらず入れない子たちも含めて200人!)。もちろん招待されていないのでゲストリストには載っておらず、入れないがために大騒ぎする奴もいて、騒音の被害に加えて窓ガラスが割られたりもしたらしい。大人数のパーティーを開催する場合、バウンサーを雇うのが一般的なのだが、どうやらバウンサーもおらず、かなりカオス化してしまったみたいだ。大きなパーティーなどは、友達の友達の友達とかまで来てしまったりするので、人数の管理がなかなか難しいとは思うが、そこまで広がると、家のモノがとられたりなどの被害もたまにあるらしい。今回は、怪我などの大事には至らなかったみたいだが、ホストの子供が可哀そうだったね。

今日は素敵なホームメイド・インディアンだった。

今回のホストの旦那の方は、趣味でビー・キーピングをしており、たまにホームメイドの蜂蜜をいただくのだが、テーブルに飾られた蠟燭はビー・ワックスで作られたハンドメイド!ナチュラルなビー・カラーが素敵。

普通の蝋燭よりもコストはかかるが長持ちするらしい。



1月21日:今日も次男のラグビーの試合で日曜朝から、バッキンガムシャーまで車を飛ばす。次男のクラブチームはコミュニティー・ラグビーなので、所属している子供たちの学校はバラバラなのだけど、ある私立校に通う選手が5人いて、彼らはスポーツ・スカラーシップをもらって通っているらしいのだが、スポーツ・スカラーシップってどれくらいの割引があるのだろうと、常々思ったいたら、今日初めてお話したお母さんが5%よ、と。えっ?たった5%オフなの?とびっくりしたのだが、スポーツ・スカラーシップをもらっているばかりに、すべてのスポーツ(フットボールからラグビー、クリケット、クロスカントリーに水泳...)などすべてをこなさないといけないらしい。しかも朝7時からラグビーのトレーニングで、5時45分起床で、6時15分には家を出ないといけないのだとか。その学校はアカデミックでも、学科ごとにスカラーシップがあるらしく、貰える子はいろいろな学科(例えば、数学やサイエンスなど)ごと+スポーツ、アートなどのようにいくつかを組み合わせて初めて大きなディスカウントになるらしい。ウチの学校にはスポーツ・スカラーシップはないが、ミュージック・スカラーシップがあり、確か25%オフとかだったような気がする。なんせ金額が金額なので、少しでも安くなるほうが良いに決まっているが、義務に追われて、子供の時間のコントロールができなくなるのは、嫌だな、と思った。まあ、出来る子はどんな状況でもできるので、ウチの子には無理だな、ということなのだけれど。

今週の1曲:ライオネル・リッチー『ハロー』

グレアム・ノートン・ショーにコメディアンのロブ・ブライドンがゲスト出演した時に、この曲をウェールズ訛りで歌ったのが頭から離れなかったから。カーディフのドラマスクールに通っていた時に、スウォンジー・キャンプ・ソサエティーという、スウォンジー訛りで訓練するグループの一員で、シェイクスピア劇のセリフや歌などを練習していたらしい。

ロブ・ブライドン、話し方もとても上手で、面白いので是非(↑)の動画を観て欲しい。

(今週終わり)

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