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【ロンドン発】2024年週刊ジャーナル(1月8日~1月14日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。

1月8日:以前、note にも感想を書いた、Netflix『All the Light We Cannot See(すべての見えない光)で、盲目のフランス人少女マリーを演じた、アリア・ミーア・ロベルティ@ゴールデン・グローブ。盲導犬が当授賞式に入るのは史上初なのだそう。

1月9日:衣料品ブランドのスーパードライが、商標を侵害しているとして、プレミアリーグのマンチェスター・シティ(マンC)を高等裁判所に提訴したというニュース。マンCは2023/24シーズンに向けて、日本のビールブランドであるアサヒとの新しいパートナーシップを発表したが、2001年に設立されたイギリスの衣料品会社スーパードライは、同クラブがこのブランドの入ったキットを着用することを禁じる「差し止め命令」を要求しているという。英テレグラフ紙は、スーパードライが「スーパー "ドライ "とスーパードライの違いは非常に分かりにくく、一般消費者には気づかれないかもしれない」と主張していると報じており、同社はまた、「正確な金銭的価値」を定量化することはまだできないものの、金銭的損害賠償も追及しているところだと言う。この訴えを受け、マンチェスター・シティの選手たちは、1月3日まで、トレーニングや試合前にアサヒスーパードライの文字が入ったビブス、トレーナー、コートを着用していたが、先週半ばから、「アサヒ0.0%」と書かれたウェアにを着用している。

元記事はこちら。

それよりも怪しい日本語何とかしろよ。スーパードライ。



1月10日:久々にAubaineでランチ。1月限定のセットメニューランチでおトク。美味しかったが、サーブにえらい時間がかかって、3コース食べるのに1時間30分もかかった。

エビのリゾットが美味しかった。


マリルボーンのル・クルーゼは、ドッグボールもル・クルーゼ。


1月11日:スパンダー・バレエ(Spandau Ballet)のギャリー&マーティン・ケンプ兄弟主演の年末スペシャルコメディー『The Kemps: All Gold』を視聴。めちゃめちゃ面白いです、これ。 2020年のロック・パロディ『The Kemps: All True』に続く、2回目のモキュメンタリー(ロック+モキュメンタリーでロクメンタリー?)なのだけど、今回も笑いっぱなし。

ポニーテールとウエストコート(笑)。

物語は、マーティンが元ワム!のバック・シンガー、ペプシとシャーリーという "2人の妻 "と別れるところから始まる(実際は、マーティンは、シャーリー・ホリマンと結婚している)。家から追い出され、養育費の支払いを迫られているマーティンは、金のためにスパンドー・バレエを再結成して、ワールド・ツアーをやる必要がある。しかし、兄ギャリーは、田舎で自分の納屋をスパンドー・ヴァレー( Balletではなく、valley)という共有の芸術空間にすることを計画しており、さらには、自分のバンドのレパートリーを解釈した新しいダンス・プロジェクト「スパンドー:ザ・バレエ」をやりたがっている。今回は、ギャリーとマーティンが2024年BBCの年越し番組に出演し、クライマックスを迎えるまでの1年間を、面白可笑しく描いたドラマだ。マネージャーのジョン・ファロー役でマイケル・キッチンが出演するが、ファローは本人同様、ユーモアもなく、センチメンタルでもない。ギャリーが、ファンにとっては、スタジアムよりもシアターで公演した方が良い、と言うと、ファローは「ファンなんてクソくらえだ。欲しいのは金なんだから」と聞き入れない。また、スパンドー・バレエの映画を作るという計画に関しては、彼らがオリジナルのバックカタログを所有していないことに気づいて頓挫する。「スパンドー・バレエの音楽がなければ、スパンドー・バレエの映画はできない」とギャリーが叫ぶが、「無い方がいいと思っている人もいると思う」とファローは反論する。一方金に困っているマーティンは、一回85ポンドで、ファンにプライベート・メッセージ動画売るため、ミーティング中でも電話に出ないといけない。そして再結成ツアーだが、実際に喧嘩別れしているトニー・ハドレーはその構想から外れていたため、マネージャーは、『マクバステッド』スタイルで別の大物と手を組むことを提案した。ハリー・スタイルズはどうだろう? 『スパンドー・ハリー』が結成できるかもしれない。彼らはまた、クイーンやエルトン・ジョンの実話映画を手がけたデクスター・フレッチャー監督と組み、画像修正を使った伝記映画の波に乗ろうと考える。ケンプ兄弟は自分たちの若い頃を演じ、ハドレー役にはアディル・レイを起用。しかし、彼らは、フレッチャーがすべての名台詞をハドレーに与えていたことを知り、愕然とする。「まったく新しいムーブメントを起こすんだ。ニュー・ロマンティックでバンド名はまだ決まっていない」。結局、ハリー・スタイルズとのコラボは上手くいかず、ステータス・クオのフランシス・ロッシと組むことになるが、ロッシは、ケンプ兄弟にフェイクのポニーテールとウエストコートを着せ、『スパンドー・クオ』になるよう主張。ステータス・クオの "Whatever You Want "風に "True "を演奏することになる。結局、ケンプ一兄弟はギャリーの家の近くの川に小便をまいた罪で逮捕され、本物のトニー・ハドレーが大晦日のパーティーでヘッドライナーの座につくのをTVで観る羽目になる。ロックンロールの最も滑稽な姿を串刺しにしたような残酷な結末であるが、しかしこの番組は、音楽業界がいかに金とエゴにまみれた世界であるかを痛烈に批判する作品でもあった。

YouTube で観れます(↓)。


名曲「True」はこちら。


1月12日:このニュースを読んで思い出したのだが、以前息子のスポーツクラブのキッチンヘルプでたまたま一緒になったロシア人女性が、私が日本人だと知ると、「なぜ日本人はまだ北方領土にいるの?」と訊いてきた。初対面なのに唐突、というかむしろ失礼だな、と思い、「いやあそこは日本の領土だから」と喉まで出かかったが、このようにぶしつけに政治的に繊細な質問をしてくる奴に、まともに応対しても意味はないと判断したので、無視して後は無言でキッチン・タスクだけもくもくとこなした。ロシアの歴史教育がそうなっているのですかね?今調べたら、もう日本人は一人も住んでいないのですね...。


1月13日:機会があって、ミュージック・フォトグラファーをやっていたという、フリーランスの写真家の人とお話しした。

最近お気に入りで飲んでいる、ビール。

彼は、某超有名なポップスターのコンサート写真の依頼で150枚ほど撮ったのだが、本人確認で使われてのはたった2枚(!)だったらしい。コンサートが終わるまで約2時間ですべてを超特急でプロセスして、結果2枚て...、と嘆いていた。マネージャーさんに話したら、普段は1枚だから、良い方だよ、と言われたらしいが、慰めにもなっていないと...。


1月14日
:こういうトーキング・ヘッズ式の街頭インタビューって、本当にいろんなジャンルや種類のものが世界中にあるけど(実は私もファッション・チェックをロンドンからお伝えしていた)、「好きな音楽は?」という質問に、たまたまマッチボックス20に出会うか?


今週の1曲はマッチボックス20ではなくて、ゴメズ「Whippin' Piccadilly」。トビー・ジョーンズ出てるのよね。好き。


(今週終わり)

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