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【ロンドン発】週刊ジャーナル(10月23日~10月29日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。


10月23日:辻仁成さんのライブに行ってきました。ライブの様子を光文社ストーリィのデジタリスト・ブログに書きました。下のリンクから飛べます。


10月24日:サイモン・ペグのビートルズのメンバー全員のパーソネイティングが良い。


しかしながら、こちら『Lennon Naked』 のポール役、アンドリュー・スコットは秀逸だった。


10月25日
:何度もこれ見てる。


10月26日:新しい暖炉が入りました!

ガスの直火。リモコンで操作できるのが便利。


マズウェル・ヒルでこんなポスター見つけたのだけど。

オフィシャルて。本人承認ってこと?住人であることには間違いないが。


10月27日
:朝、ご近所さんで作成している、WhatsApp チャットがガヤガヤしていたので、チェックしたら、夜中に車を盗まれたお宅があったらしい。警察には届け済みなようなのだが、もし、個々人宅の防犯カメラに何か映っていたら、共有して欲しいという呼びかけだった。そのお向かいのカメラに、犯人(と思われる人物)が映り込んでいたものの、後ろ姿で顔は特定できなかった。ウチの周りは、強盗や窃盗が割と頻発するので、近所で協力して警戒を強め、警察にもパトロールを依頼しているのだが、なかなか減らない。近くに私立校が何軒かあり、裕福な家庭の子供たちが通ってくるのだが、朝&午後の送り迎えの時間になると、多くの高級車がウチの目の前の道路に駐車する。そして子供を迎えに行っている、15~30分くらいの間に車が盗まれることもしばしば起こっている。セレブの子供たちもいるので、それを狙ってくることも。

(上)子供のお迎え時に、時計を盗まれたマイケル・マッキンタイア。

ウチはというと、こんな環境にありながら、車は2台とも普通(以下)。盗んだところで価値はないので、転売は不可能だからか、今まで被害に遭ったことはない。夫と「心配ごとは山ほどあるから、これ以上、車の心配なんかしてられないよね~」などと話しては、自分たちの車をコケにしているのだけど、お互い、車は安全で走れば問題ない、というスタンスなので、高級車に興味もなく(そもそもそんな金はない)。ただ、息子たちからは、「こんな誰も乗りたがらないようなダサい車に乗ってるのはウチだけだ!」と責められることはあるが、だったら自分で稼いで高級車乗れよ!と言いくるめている。まあ、そんな感じで、ウチはその心配ないね~、と、夫と話していたら、2軒先のおじさんが「うちは安物のトヨタだからその心配はないわ!」とコメント返してて、いやそれを今言っちゃいかんやろ!とツッコんだ。

この後、テニスのレッスンに行ったら、コーチが「今朝クラブハウスに来たら、押し入ろうといた輩がいたから、止めようとしたら、襲い掛かってこようとしてさ」と。なに~!?こっちも強盗?「戦おうとしたのだけど、腰が引けてさ。後30分もすると子供たちがレッスンにやってくるから焦った」と。どこもここも物騒だな。


午後は、撮影を見学。とあるファッション雑誌用に、ケーキの作成させていただいた。クライアントから、事前に欲しいケーキの写真をもらっていたので、やりやすかった。



夜はイングランドvアルゼンチンの3位決定戦。日本と同じプールからの2チームだったね。何とかイングランドが逃げ切って、ブロンズを獲得したけど、アルゼンチンも良い試合だった。
そして、私がイングランドチームの中で一番好きな(好みな❤)ベン・ヤングはこれをもって引退。



10月28日
:後ろにいるの、全然気づかなかった~!!


夜はラグビーワールドカップの決勝を観戦。ニュージーランド残念だった!ちょっと思ったのだけど、ニュージーランドやサモアなど南太平洋の国々って試合前にハカするよね。だったら、ほかの国も伝統的な(ゆかりのある)ダンスをしてもよくないか?アイルランドだったらアイリッシュ・ダンスとか、イギリスだったらモリスダンス(?)とか日本だったら盆踊り?日本舞踊?やはりハカほど挑発的、攻撃的じゃないからダメか?


10月29日:時計の針を1時間遅らせて、イギリスは冬時間に突入。日本との時差は9時間。そして、朝から悲しいニュース...。

今、これを思い出している。

2013年、マシュー・ペリーがBBCニュースナイトに出演、元アディクトとして、鎮痛剤とアルコールへの依存について語ったのだけど、ジャーナリストでアンチ・ドラッグ活動家のピーター・ヒッチェンズとの討論がとても印象的だった。

マシューは、薬物専門法廷について議論するために番組に招かれた。それは、元麻薬常習者が判事となり、より情報に基づいた判断を下すものらしく、彼によると、「薬物法廷を通った人は、再犯率がが55%減る」のだそうだ。しかし、アンチ・ドラッグ活動家であるヒッチェンスは、薬物依存の現実を "依存症という幻想 "と表現し、病気として指定することに反対した。同席した薬物政策改革を提唱するミーチャー男爵夫人も、薬物依存は犯罪として扱うのではなく、健康問題として対処する必要があるとヒッチェンス氏に反論。マシューが、「私はドラッグ中毒者で、アルコールを一旦飲み始めると止まらなくなる。だから、あなたのイデオロギーに従えば、私はそれを選んでいることになる」と話し始めると、ヒッチェンスは「それはまさに私のイデオロギーではないにしても、私がそう信じるところです。そうです。あなたには選択肢があるのです」と。しかし、マシューは説明しようとする。「"心の強迫観念 "と "体のアレルギー "なのです。アルコールのことを考え始めると止まらない。アルコールのことが頭から離れないんです」。これに対してもヒッチェンスはまたもや、アルコールについて "考えることを止められない "ことの "客観的・物理的な証拠"を要求、依存症は "意志の力 "であると主張。「意志の力ではありません。私は最初の一杯をコントロールできます。だから、最初の一杯を飲まないように、自分を守るためにいろいろなことをします。でも、一旦飲んでしまうと、体のアレルギーが働いてしまうのです」と反論。しかし、ヒッチェンス氏はその提案に笑って、「何のアレルギーですか?私はアスピリンアレルギーですが、だからといって飲まなければならないわけではありません」と。マシューは切り返した「あなたのアスピリンの指摘が天才的でなかったわけではないが、あなたは自分が何を言っているのかわかっていません」。ミーチャー男爵夫人も、リサーチとデータですべては証明されています、と繰り返し、ヒッチェンス氏を「間違っている」と指摘する。

内容は上の動画を見てもらえば分かると思うが、常習者に対して、それは自分の選択だとか、意思の力だ、などとしかレッテルを張ることのできないヒッチェンスのような人物に、マシューは常に冷静に反論している。それだけでなく、「あなたは、ピーターパンが実在すると言っているのと同じくらいおかしなことを主張している」と反撃し、現実的でない発言を繰り返すヒッチェンスを "サンタ "と呼ぶ。このあたりがなんとも皮肉屋チャンドラー≒マシュー・ペリーでククっと笑ってしまう。そして最後に「リサーチがかなりシンプルに語っていますので、それを読むべきですね、自分の書いた本以外を読むべきです」 とアドバイス。ここではアッパレ!とスカッとした。これだけ見ても、彼は洞察力、共感力、知性の持ち主だったなあ。

『フレンズ』の大ファンだったので、この損失は非常に大きく、ソーシャルメディアを開けば次々と出てくるクリップに涙...。

RIP Matthew Perry

(今週おわり)






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