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【ロンドン発】2024年週刊ジャーナル(2月5日~2月11日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。

2月5日:先週私はパリにいて見逃していたのだけど、ジョニー・マーが英BBCの人気クイズ番組『Would I Lied To You?』に出演していたので、iPlayer で視聴。


この番組はチーム対抗で、ジョニー・マーのエピソードは、「This is my…」のラウンドで紹介された。ここでは、ダニーという男性を紹介し、ジョニーとチームメイト二人は、このダニーについて、「この男性は...、」と説明する。ダニーを知っているのは、チーム内で一人だけなので、残りの二人は作り話をし、相手チームを騙そうとする。そして相手チームはそれらの話に関して反対尋問をしつつ、誰が真実を語っているかを当てる。なので、番組のタイトルが『Would I Lied To You?(私はあなたに嘘をついているでしょうか?)』なのだ。


ダニーさんについて述べる、ジョニー・マー。

ジョニーはダニーに関するエピソードをこう語った。「1979年頃、15歳の頃、約3週間、コープ(スーパーマーケット)で棚積みの仕事をしていたんだけどクビになった。金曜の夜だったから、裏の搬入口から出なければならなかったんだけど、そこで他のスタッフたちに待ち構えられて卵を投げつけられたんだ」と、解雇されるときの "伝統 "として、何百個とも感じられる卵を投げつけられたときのことを話した。クビになることを "不名誉除隊 "のようなものだと説明し、12人か14人くらいの大人たちが一斉に彼に卵を投げ始めたのは "銃殺部隊"に似ていると回想した。 「僕は完全に卵まみれで、まさに人間オムレツだった。家まで歩いて帰らなければならなかったのだけど、6マイルもあってさ」とかなり惨めな状態であったことを吐露。「そこで、僕の家から1マイルほど離れたところに住んでいた友人のダニーの家のドアをノックしたんだ。ダニーもダニーの家族も大笑いしてた」。そして、ダニーの家でシャワーを浴びて着替えることができたのだが、ジョニーはダニーからそのままパーティーに誘われ、それに参加したことを語った。「最初の20秒で女の子に出会って、その後結婚したんだ。今は僕の妻だよ。もし卵を投げつけられていなかったら、彼女と出会うことはなかったかもしれない」と説明した。

『Would I Lied To You?』

オチ凄くないか?人間オムレツになったという話よりも、その後のパーティーで未来の奥様に出会った、ってびっくりするくらいスウィートな話なんだが。iPlayer での視聴はこちら(↓)から。


2月6日:「英国の人口の半数が、孤独を感じることがあると答えており、女性の7%が慢性的な孤独感を訴えている。しかし、"ロンリーガールズ "の新しいコミュニティは、彼女たちが孤独ではないことを証明しようとしている」というBBCの記事。以下翻訳要約。

金曜日の夜。多くの人が週末を前にワクワクする時間だが、35歳のシャレル・グリフィスはそうではなかった。「一生懸命働いて、週の終わり、金曜の夜になって、一人で家に閉じこもる、というのは本当に嫌だし、いい気分じゃない」。ノッティンガムでマーケティング・ビジネスを営むシャレルはおしゃべりで楽しく、自他ともに認める外向的な性格だが、同時に、極度の孤独感に悩まされることもある。 そしてそのことを人に話すのは恥ずかしいと彼女は言う。 「みんなは、私が孤独だとは思っていないの。いつも幸せそうで微笑んでいるじゃない、って言われる。でも、孤独を感じる方法はさまざまなのよね」。シャレルは2021年のパンデミック中、ロンドンのウェストエンドでの仕事を解雇され、自分のビジネスを始めるために故郷に戻ったが、孤独は辛かった。「毎日人と接する仕事から離れたのです。夕方には観劇に行ったり、ネットワークを作ったりしていたのに、1日中ほとんどひとりで過ごし、スクリーンの中の人たちしか見なくなった。大人になってから、新しい友達を作るのは簡単なことではないと思う」。シャレルの経験は珍しいものではない。ホリー・クックも、大学卒業後、ロンドンに移住するという "大きな夢 "を追いかけた後、孤独に苦しんだ。そして彼女は、自分自身と他人を助ける方法を見つけようと決心した。「ロンドンに来て、知り合いは一人もいなかったし、一緒にランチを食べに行ったり、劇場に行ったりする相手もいなかった。すぐに寂しくなる」と彼女は言う。そこで彼女は5年前にフェイスブックで最初の”ロンリー・ガールズ・クラブ”を設立し、メンバーがロンドンでイベントを企画した。このクラブは、ホリーの「つながって友達を作り、一緒に遊べる人を見つけたいという個人的なニーズ」から生まれた。ホリーは、このクラブには現在数万人の会員がいると言う。その人気の高さから、マンチェスターにも支部ができ、以来、クラブは大きく成長。今では18歳から60歳までの70,000人の会員がおり、現在、さらに多くのグループが全国で結成されている。ホリーは言う。「孤独には様々な形があり、人生の様々な時期、様々な年齢......そして様々な理由で人々に影響を与える可能性があります。精神的な健康、肉体的な健康、外に出て何かをしようという意欲など、人生のあらゆる分野に影響を与えます。友情の欲求、つながりの欲求に関して、人々は、”自分を孤独だ”と認め、その上で”いつまでも孤独でいるのは嫌だ”、と宣言することに、以前よりも慣れてきています。 私たちはその手助けをするためにここにいるのです」とホリーは付け加えた。
 1月にノッティンガム初のロンリー・ガールズ・クラブのイベントに参加したシャレルは、孤独を「正常化」するのに役立つと考えている。「この街で孤独なのは自分だけだと感じ、さらに気分が悪くなるよりも、同じように孤独な人がたくさんいることに気づくのです」と彼女は言う。彼女は今、将来に対して前向きな気持ちになっている。「いろんな人がいて、いろんな生き方をしている人たちがいた。趣味が合う人達にも出会えたし、素敵な時間を過ごせました」。(翻訳要約終わり)

The Lonely Girls Club: 'I only saw people on a screen'


自分は孤独だと認め、それを口に出して、孤独は嫌だ!と公言し、積極的に出会いを探しに行けるのは、とても良いことだ。ただ、孤独を通り越して、「一人の方がラク」と思い始めたら、どうすれば良いんですかね。実はこれはこれで、あまり良くないのでは?と思うのよ。様々な年齢の人たちがいるようだし、私もロンリー・ガールズ・クラブに参加するべきなのでは??


2月7日:ニューボンドストリートを歩いていて見つけたギャラリー。入場無料。


2月8日:友人とモコメイド・カフェでお茶。

現在、『器とくらしの道具 ハクトヤ』さんのポップアップ開催中。


友人は抹茶ロール。私はきな粉ロール。
ドリンクはそば茶。


2月9日:先日、撮影用にケーキを作成させていただいた、韓国の子供服、ナイトウェアと下着ブランド、베베드피노 언더웨어 BEBEDEPINO UNDERWEAR。


こちらのケーキを担当させていただきました。

撮影場所がちょうどウチの近くだったので、配達ついで撮影の様子を見せてもらいました。子供たちの可愛らしいこと!ウチの息子たちの小さかった時に知っていたら!!


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懐かしい!エスカレーターズが6music で流れてる!

「シティ・ポップ、ジャパン」とDJが言っていたが、私はこちらの人の言うシティ・ポップの定義がいまいち把握できてない。


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夜は友人夫婦宅でディナー。夫のグラマースクール時代の友人とその嫁。

こっちの人って家のグリルとかオーブンが汚れるのを嫌うため、冬でも外のBBQを使うのよね。
バーベキューといってもオーストラリアン(プロパンガス)なので、火の強さが調節できるため、失敗はない。

この夫婦、住み替えを繰り返して、現在の家は13軒目。基本的にはくたびれた家を購入し、リノベして売り、というのを繰り返してはいるものの、それが職業というわけではなく、夫のMは堅実なサラリーマンで嫁のAは元教師。息子二人はどちらも20代で働いている。今の家もリノベしたばかりで本当に素敵だが、長く住むつもりはないという。帰りしな、夫に、すげーいい家やと思うが、ロンドン郊外を転々とするのは無理やわ、と言ったら、「本人たちも、なんでこんなことしてるか分からん、って言ってたし、一応ファイナンシャルのため?とは言え、苦労とストレスに見合うプロフィットは出てるのかも疑問や」と言っていた。「もはや趣味になってしもてるかも」と。分からん。


2月10日:ラグビーSix Nations(シックスネーションズ)のイングランドvsウェールズ戦。ジョージ・フォードがコンヴァージョンキックを行う際、まだ蹴っていないのに、ウェールズの選手が出てきて、ボールを蹴った。なんとこれは合法らしい。キックする人間がモーションした時点で、ボールを取りに行っても良いらしい。フォード本人もかなり混乱して動揺している様子が見れるが、恐らく観ていて「何!?」と思った人も少なくなかったはず。


長男が最近コーヒーにハマっているので、美味しいフィルター・コーヒーを淹れてもらった。

グラインダーはクイジナート。ハリオのドリップケトルとコーヒードリッパーはロックダウン中に日本から取り寄せた。

先日、モコメイド・カフェでの『器とくらしの道具 ハクトヤ』さんのポップアップで購入したカップ&ソーサー。


2月11日:ラグビーSix Nations のアイルランドvsイタリア戦。
アイルランドの国歌斉唱でのStevie Mulrooney君(8歳!)の素晴らしい歌唱力を堪能して。

こちらはフル・バージョン。5万2千人の観客を前に堂々と歌い上げました。


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「10時のニュースまでには帰れる」: 昼間のクラブに夢中になる英国のレイヴァーたち」という記事。リードには、「レイヴ世代が50代に突入し、シェフィールドでの成功に続き、ロンドン・デビューのクラブ・イベント”デイ・フィーバー”が大ヒット」と書いてある。私はレイヴァ―ではなかったが、同世代に関する内容だったので、以下翻訳要約。



大勢の人々がダンスフロアに詰めかけ、音楽に合わせて踊る。一人の女性がバーから友人たちにドリンクを運ぶと、友人たちは歓声を上げる。ウエストエンドの典型的なクラブナイトだ。午後3時という時間以外は。
デイ・フィーバーの創設者の一人で、映画監督のジョニー・オーウェンは言う。「午後にクラブに行く、というアイデアを思いついたんだ」。彼は、英俳優ヴィッキー・マクルーア(ライン・オブ・デューティー)と、 Reverend and The Makers(レヴァレンド・アンド・ザ・メイカーズ)のフロントマンであるジョン・マクルーア、そして他の友人たちを募り、シェフィールド・シティ・ホールでデイ・フィーバーを開催した。「どんな反応が返ってくるか見当もつかなかった。でも、チケットは48時間で売り切れてしまって、『これは興味深いな』と感じた。でも、クリスマス前だったから、たまたまかもしれないと単純に思ったんだ」。そこでもう一度やってみたら、チケットはまた "すぐに"売り切れた。シェフィールドでの成功に気をよくしたチームは、昨日土曜日にデイ・フィーバーと呼ばれるこのイベントを初めてロンドンに持ち込んだ。実は早い時間に終了するクラブイベントはこれが初めてではない。DJのアニー・マックが深夜0時に終わるクラブ・ナイト『ビフォア・ミッドナイト』をスタートさせたのに続いてのことだが、デイ・フィーバーはなんと8時には終了する。
魅力のひとつは、チケットが "激安"であることだ。ロンドンでは15ポンド、他の都市では10ポンドだ。「ここに来て、ダンスを踊って、楽しい時間を過ごすのに10ポンドしかかからない。それは僕らにとって本当に重要なことなのです」とオーウェンは言った。そして、チームはそれを達成した。携帯電話を出している人はほとんどいない。みんな音楽を楽しんでいる。昨夜、ロンドンのチャリング・クロス・ロードにあるアウターネットで、創設者全員がDJセットを行い、コメディアンで司会者のパディ・マクギネスの弟でミュージシャンのトニー・マクギネスも参加した。パディは、自分の昼間のBBCラジオ番組から電話をかけイベントの様子を伝えた。観客は外に列をなし、入場するやいなや、ためらうことなくダンスフロアを埋め尽くした。ロンドンはこれまでで最高の盛り上がりを見せている、と主催者は語った。計画では、このイベントを首都で毎月開催し、イギリス全土の町や都市で開催することになっている。ヴィッキー・マクルーアは言う: 「ある時はホイットニー、ある時はストーン・ローゼズ。これらのミュージシャンの曲は誰にでも合うし、皆の記憶を呼び覚まします。突然、自分がどこにいるのか忘れてしまうの。それを受け入れて楽しむのです」。参加者にはこのイベントのためにダービーシャーのバクストンからはるばるやってきた者もいた。「ランチを食べでクラブに行く。もう夜遊びはしないから」。「クラブに行くのがずっと恋しかった」と他の参加者も言う。「なぜクラブは高齢者向けのイベントをやらないんだろうと思っていた。 グレイ・ポンド(grey pound。消費者としての高齢者の購買力)をターゲットにしないのは間違いです」。友人夫婦同士で参加した女性は、「子供たちが大きくなったので、自由な時間を有効に使いたい」と話す。「ランチを食べて、ここに来て、家に帰って犬を放して、10時のニュースを見る。私は50代で、イビサでレイヴを発明した世代なのです。このイベントに参加するのは、私たちにとってとても理にかなっています」。

‘You can get home for the 10 o’clock news’: UK ravers fall in love with daytime clubbing

確かに若いころはクラブにも行ったし、汗だくで踊っていたこともあったけど、私はクラブよりもギグが良いなあ。いつも思うのだが、マチネのギグもあっても良いと思うのよね。80~90年代に活躍したミュージシャンって、恐らく我々世代か、少し年上だったりとかするじゃない。だったら彼らにとっても昼サクッとライブして、夜はゆっくりの方が良いんじゃないかなあ。しかし、そうすると、昼間は働いている人が多いからギグは週末だけになってしまうか...。

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今週の1曲:The Smiths - The Queen Is Dead

前述のBBCのクイズ番組『Would I Lied To You?』で、パネリストのリー・マックが嘘をつくにあたり、「自分はクイーンの大ファンだ」と言ったので、じゃあ、クイーンのアルバムの中で一番好きな作品を答えよ、と訊かれ、「『The Queen Is Dead』、ザ・スミスの」と答えて、マーさんを笑わせた。その後も、ブライアン・メイに「あなたは私の2番目のお気に入りギタリストです」と言った、と述べ、マーさんがニタっと笑ったら、「一番はポール・ウェラーですけど」と(笑)。マーさんもこれには頷き、納得の顔を見せた。マーさん、この番組出演、とっても楽しんでいるように見えたけど。ちなみにリー・マックのコメントはすべて嘘でした!

(今週終わり)

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