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恋愛

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恋とか愛とか、私の思う恋愛のいろいろを、自分の過去の経験を交えて、つらつらと書き綴ってみました。
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#短編

確かに愛されていた。それだけで…

あなたが居なくても、私は前に進める。 * あなたに本当に強く深く愛されていたという、確信があるから。 それが私の自信になったから。 それが私の存在に価値を与えたから。 心が温かく軽く柔らかく包まれ、心地好く満たされ安心出来た毎日。 離れていてもお互いを想い気にかけて、時間を見つけては連絡を取り合い、労い、励まし、愛しい気持ちを伝えあった。 少しのことに感謝し、「ありがとう」という言葉が会話の中にたくさん溢れていた。 愛情を惜し気もなく注いでくれる人に、私は戸惑い、上手

ズルい女

別れても…正しくはフラれても(捨てられても)、私が1番愛されていたと図々しくも思えるのは、ちゃんと理由がある。 それは、あの人が選んだ相手は同情と援助での繋がりから始まっているから。 夫との不仲、時々のDV。 SNSの掲示板で知り合い、そこからブログで友達になり、いろいろと相談を持ち掛けていたらしい。 時折、「今すぐ来て!」とか「助けに来て!」と夜中にメッセージまで。 そして、ついに離婚してシングルマザーに。 子どもは3人いたらしいけれど、1人は夫側に。 収入も十分では