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緊急事態宣言 29日目

GW最終日だが、特にかわりばえのしない一日。野菜室をきれいに拭いたくらいだろうか。そもそも、前日夜中に地震、というより市の無線放送に叩き起こされたことでまったく眠れなくなり、寝覚めは最悪だった。

同居人もわたしも学生だったころは、わざわざGWに旅行しようなどと考えたことはなかった。わたしが修士2年になると同時に同居人が就職し、そこから数年はしばらくGWに旅行していた。最初に行ったのは金沢だったのだが、首都圏育ちのわたしは23歳にしてはじめてGWのラッシュを経験して面食らった。当時は北陸新幹線開通前で、湯沢だろうか、どこかで乗り換えをして行ったのだが、とにかくその特急が通路にもどこにでも人が溢れていて、なるほどだから毎年ニュースになるのか、と妙に納得した。博士3年以降は、GWでも学振申請や非常勤の講義など忙しく、同居人が一人旅に出るようになった。2年前くらいに結婚したので、それからはだいたいGW前半に同居人の一人旅、後半にふたりで同居人の実家に行くというかたちに落ち着いた。しかし今年は当然帰省もしないので、ひたすら家にいた。結果的に仕事に趣味にとたくさんのことができて、充実していた。

コロナでギリシャで行われる予定だった学会も延期になり、いよいよ今年度は海外に出られそうもない。昨年度はプライベートも含めて、セルビア、イタリア、フランス、アメリカ、フィンランド、もう一回フランスと飛び回っていたので、まあ国内で研究に本腰を入れるのにはいいのかもしれない。いますぐにでも旅行に行きたい、という欲はあまりないのだが、コロナが治ったら行きたい国のひとつはタイである。東南アジアに行ったことがないのと、タイは料理も好きだし、象もいると思うので行ってみたい。

一日仕事と本を行ったり来たりして、夜はガパオライスを作ってみた。バジルが売り切れだったのでパクチー。ナンプラーははじめて使ったが、においがかなり苦手で心配になった。でも、料理してしまえばとてもおいしい。同居人も気に入って食べていたが、たぶん彼はナンプラーのにおいを直で嗅いだらガパオライスもろとも食べられなくなると思う。絶対に彼をナンプラーに近づけないこと、という新たな家訓ができたところで、雷とともにGWは終わった。

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