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緊急事態宣言 16日目

朝7時に起きる。散歩にも出る。あつ森チャレンジ仕切り直しである。ヘルシンキの先生から送っていただいた論文を読みつつ、今まとめようとしている論文の計画を練り直す。のんびりやっていたが、発表の機会があり少し急ぐ必要が出てきた。しかしこれはありがたい。なぜならあと一歩で書けそうだけれど終わらない論文が3本あるからだ。最後の一手を決めるのは結構難しい。そういう意味で、締め切りというのは本当に大事。でも締め切りに殺されない程度にゆとりを持った設定も大事で、この塩梅は非常に難しいものである。

おひるごはんを食べながら、なんだかこうして毎日家にいると、小学生のころの夏休み、はなまるマーケットを見ながら過ごしていたのを思い出すなあ、などと考えていた。我が家では、「今日のおめざ」の真似でよるごはんのあとの甘いものを「今日のおでざ」と呼んでいたなあ、とかそんなことも考えていた。それで午後、アウグスティヌスとリクールを交互に読みながらさらにtwitterを開けると、岡江久美子さんの訃報があった。本当に偶然だったけれど、さっきはなまるのことを考えていたばかりだったので絶句した。twitterではさらに「天までとどけ」のことをみなが回想していて、確かに「涙くんさよなら」の曲をしょっちゅうテレビで聴いた記憶はあるし、そのドラマの名前もよく知っているのだが、内容がまったく思い出せない。大家族ものらしい。

お昼に買い物に出かけて買ってきた鯛で、アクアパッツァをはじめて作った。アクアパッツァは名前からして難しそうで、しかも一度とても料理上手な友人が作ってくれたことがあったので、べらぼうに難しいんだろうと思っていた。しかし、それは完全な思い込みであったようで、クックパッドで調べたらすぐできた。同居人が貝を食べないので、多少風味を足すかと思い醤油を数滴たらした。あとはトマト、ニンニク、水、白ワインしか入れなくてよかったはず。火にかけてほったらかしているあいだに、同じくお昼に買ってきたフリージアとガーベラー、デルフィニウムをアアルトの花瓶にいけた。自粛自粛と言われるが、花屋まで閉まったら精神が崩壊するかもしれない。もちろん感染拡大は予防すべきで、ただ他方で誰にとってもたぶんある絶対大事なものが保たれるようであってほしいと切に思う。

食事のあと、同居人はまた幼なじみとオンライン飲み会というか、もはやミーティングみたいなことをしていた。わたしは珍しく本を持たずにお風呂に入って、ぼーっとしたりしていた。お風呂から出たあと、トニ・モリスン『ソロモンの歌』を読み進める。もう少しで終わるだろう。最近、コロナ関係で黒人が被っている現状について、イリノイ州はシカゴに住む伯父から頻繁にメールで教えてもらっている。この本を読み終わったら感想を送らないとな、と思いつつ、寝た。


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