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「できることを、できるだけ」今の価値観の原点は[33/100]

4月生まれは勉強や、スポーツにおいて有利で、3月生まれは不利だと言われる。実際、プロスポーツ選手は圧倒的に4~6月生まれが多いようだ。
※参考:スポーツ選手には4月生まれが多いのか、8000人の誕生日を調べて調査してみた

幼少期の成長スピードは驚くほど速い。少し余裕をもって大きめを買ったはずの服が1か月後にはぴったりになるし、ベビーゲートの中に入れていたら安心のはずだったのに、1か月後には乗り越えていたりする(台を運んできて、登るというすべを身に付けたため)。1か月だけで圧倒的成長を遂げていく。最大で11か月も月齢が離れているのに、同じ学年に分類される、4月生まれと3月生まれ。その差は歴然だ。

だから、年度始め生まれ(4~6月)の子たちは自然と「私はできる」と自己肯定感が育まれ、早生まれ(1~3月)の子たちは「一人前にできないと」と焦りながら成長する……という言説がある。

娘は1月生まれ、そして私は3月生まれ。思い当たる節が無きにしもあらずだが、あまり「不利」だとは思っていない。小さい時から「みんなよりできない」のシチュエーションには何度も遭遇したが、その代わり、「人に頼る力」は誰よりもあると思う。

私の場合、小学校2年生になるまでに6回も引っ越したおかげで、「人よりできないうえに、特定の親しい友人もいない」という状況で幼少期を過ごした。おかげで、周りにいる子どもや大人のなかで、誰に頼ればいいかを見分ける力がついた。お断りされるかもしれないし、なんならウザがられるかもしれないけれど、まずは自分から声をかけることに、なんのためらいもない。

おかげで忘れ物をしても「ねぇ、教科書見せて」「消しゴム貸して」と言ってしのげることを知ったため、今でも忘れもの癖は治っていない。
その恩返しに、何かできることないかな、と思って、頼まれたことは基本断らない姿勢も、そのときについた。

「できることを、できるだけ、できる人がやる。みんなで支えあって生きていきたい」という私の理想の暮らしの原点は、周りの人たちに支えられて過ごした幼少期の思い出があるからかもしれない。

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