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『本日は、お日柄もよく』書評の準備[22/100]

少し迷走気味だった3稿を経て、昨日振り返ったところ、そもそも私は何を伝えたかったのかわからなくなっていることに気付きました。

本当は、ただ単純に、ストーリーが面白くて、心に留めておきたい言葉がちりばめられていて、もっと言葉を大切に扱おう……とそんな風に感じた本なので、おすすめだよ。と言いたかったんです。
しかし、ブラッシュアップ記事は完成させたい。
ですので、ここから一貫してテーマは「『本日は、お日柄もよく』から気付きを得た、インタビューライターとして必要なスキル」としたいと思います。

決めたテーマに必要なことを考える

今日は『本日は、お日柄もよく』の中で、インタビューライターの私にとって刺さる箇所を抜き出します。
明日は、これを、どこをどう調理するか、考えます。

あの人の操る言葉は、ひとつひとつ、すべてに生命が宿っている。いきいき、きらきらして、まるで目に見えるみたいだ。あの人が魅力的だから言葉が輝いているのか、それとも、言葉が魅力的だからあのひとが輝いて見えるのか、わからない。

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P44

言葉っていうのは、魔物だ。人を傷つけも、励ましもする。本やネットを目で追うよりも、話せばなおのこと、生きた力をみなぎらせる。この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ。

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P134

どんなに一生懸命書いても読んでも、広く一般に受け入れられない限り、言葉の効力って限定的なもんだろ。言葉って言うのは、操れなくちゃだめなんだ、って、おれも最近ようやくわかってきた

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P145

「聞くことは、話すことよりもずっとエネルギーがいる。だけどその分、話すための勇気を得られるんだ、と思います」
(略)
話すために、聞く。そういうことなんだ。

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P158 ・160

「ディベートのときは、できるだけ具体的に例を盛り込んで」と。
「こんなことがあった」と言うだけで、聴衆の関心が集まる。抽象論ではなく現実に起こった話であれば、聴衆は自分の立場にダブらせて聴いてくれるものだ

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P218

安定した仕事で幸せになるのもいい。けれど、人を感動させ、幸せにする仕事に就けるのは、もっといい、って。
スピーチライターっていうのは、そういう仕事じゃございませんこと?

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P252

言葉で人を熱くし、心を動かしてみたい。

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P295

ほんとうに弱っている人には、誰かがただそばにいて抱きしめるだけで、幾千の言葉の代わりになる。そして、ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が、何よりの励みになるんだろうな

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P333

言葉の豊かさを知った。スピーチのすばらしさを知った。ときには、言葉の力で世界を変えられることもある、と知った。

『本日は、お日柄もよく』徳間文庫 P363

こうやって「私はこの立場」と固定して読み返すと「ああ、なるほど」と物語が2度おいしいので、良かったです。

でもやはり、書き出した文章はどれも「総論」であり、「各論」となる物語がしっかり流れているうえで出てくるからこそ沁みこむんだ、と感じました。

さぁ、明日はどっちだ。
私もわかりません。


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