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ドイツ生活記録:スリにあいました

可能性は無限大!

英語力獲得+地球規模の夢に向かう場所
オンライン英会話スクール@MYPLACEサポーターまみーです。

「どうして"自分は"英語を学ぶの?」=【目的】を見つけ、
「どう活用したい?」=【目標】を明確にし、
「どうしたら実現できる?」=【方法】を自ら気づき、
決断し、行動し”続ける”サポートをしています。

可能性は無限大!
そして、あなたがあなたであることが可能性!
この事実をより多くに知ってほしいという思いでスクールを始めました。

ドイツ生活1年ちょい

今日は、わたしの日常で起こった出来事について書いてみようと思います。

スクールに直結することではないのですが、
海外での生活、今の社会、人・・・
様々な課題や思いが関わり合う出来事だったので、
文字に残したいと思います。

2022年7月31日に家族4人でドイツへ引越してきました。
ドイツ生活もちょうど1年。

わたしのドイツ語が伸び悩んでいること以外を除いては、
食や環境にもすっかり慣れていました。

家族でベルリンへ

わたしは今、ドイツの首都Berlinから電車で30分ほどのところに住んでいます。

住んでいる場所は小さな町なので、
Berlinのアートと人込みと混沌が入り混じる雰囲気も好きで、
月に1~2回はBerlinへ出かけています。

でも、夫は、釣りや、ガーデニング、静かに過ごすことが好きで、
Berlinにはあまり行きたがらないので、
Berlinへ行くときは、わたしと娘2人と3人で出かけることがほとんどです。

ただ、この日は以前から夫も興味があった「Futurium」へ行こうという話しになり
久々、家族4人でBerlinへお出かけでした。

「Futurium」は想像以上に楽しく、
家族みんなで4時間近く堪能しました。

その後、せっかくベルリンに来たし、
少しベルリンの街を歩いてから帰ろう、ということになり、
家族でおしゃべりをしながら、ベルリン中央駅前の橋を渡っていたときでした。

少し前に娘たちが「アイスが食べたい」と話していたのですが、
橋を渡っている途中、橋の下にスタンドがいくつか出ているのが見え、
夫が「アイスがあるかみてくる」と早歩きで先に橋を渡りました。

その時のわたしの頭の中は
「あー、Futuriumよかったなー。
日本から友だちが来たときまた一緒に行きたいなー。
この橋からの眺めも最高やなぁ。
今日は気温も暑くもなく、寒くもなく、家族でベルリン来れてよかったー」と脳内お花畑で、橋の向こうの景色をぼーっと見ながら歩いでいました。

今振り返ると気のゆるみが駄々洩れだったとしか言いようがありませんが、その瞬間は、ただただその状況に感謝でいっぱいでした。

事件につながる気のゆるみ

そんな状態で、もうすぐ橋が終わる、というとき、
デニムに白いロゴ入りTシャツの30代くらいの茶色い髪の女性が、
わたしの前に歩く娘たちとわたしの間に割り込んで来る形で
「サインプリーズ!フォーディスエーブルピーポー!」
とA4の紙が挟まれたバインダーを指し出してきました。

目を向けると、英語で文章が書かれていて、
その下に数人のサインが書かれていました。

ざっと読む限り、車いすや視覚障害のある人のための、
バリアフリースペースやサポートを公共の場にもっと増やしてほしい、というような内容でした。

こういうのってサインしちゃいけないやつもあるよね?
でも、サインしたからってなんか悪いことに使われることってある?
実は、読めないくらい小さな字でよからぬことが書かれていて、それに合意するサインとか?

頭の中にいろんな思考がいっきにめぐります。

街頭募金や署名集めは偽造の場合も多いため気を付けた方がいい、という意見もよく耳にする。

でも、本当に募金や署名が必要な人もいて、町ゆく人の無関心さに困っているという話も最近たまたま耳にした。

いろんな思いが駆け巡る中、
なんとなく嫌な予感もしたのですが、
その女性の笑顔が美しくて、一生懸命な雰囲気もあって、
なんとなく立ち止まってしまっていました。

でも、その女性は娘たちがわたしからちょうどが見えなくなる位置で
わたしの前に立ちはばかっていて、
その立ち方に少し違和感を感じて、
「ごめんなさい。サインはできません。」と言って歩き出そうとしました。

すると、その瞬間に、もう一人同じ白いTシャツを着た50代くらいでしょうか?の女性がわたしの前に同じバインダーを持ってやってきて、
「プリーズ!オンリーサイン!」と懇願するように近づいてきました。

この時、わたしの右側には最初に声をかけてきた女性がいて、
わたしの左側は橋の柵で、
わたしの前に50代くらいの女性、
そして、娘たちは、白いTシャツの女性の向こう側でわたしを待っている。

娘たちが完全に見えないことに不安を覚え、
しかも、女性2人に取り囲まれた形になったことにさすがに怖くなって、「ごめんなさい。NO!」とわたしが無理やり歩き出そうとすると、
目の前にいた50代くらいの女性が持っていたバインダーを
わたしのお腹にぎゅっと押し付けて「プリーズ!」と言ったので、
恐怖感で一瞬身動きができなくなりました。

と、その瞬間、
ふっと彼女たちがわたしから離れて違う人のところへ行きました。

解放されたこと、
目の前に笑顔の娘たちが見えたことに安心して、
わたしは娘たちを両脇に抱え、
橋の下の夫のところへ小走りで向かいました。

橋を渡り切って、川沿いに居りていく階段のところで、
ランニング中のような服装の若い男性が「ハロー!ストップ!」と言って
わたしたちを追いかけてきました。

橋の上の怖さも残っていたので無視しようとしたのですが、
振り返ってみると彼はわたしの財布を手にしていました。
そして、「これ、落ちたよ!」とわたしに差し出し、
走っていなくなりました。

「ありがとう!」と受け取った瞬間、全身に鳥肌が立ちました。

この瞬間に何が起こったのか、やっとわかったのでした。

わたしの身に起こったこと

そう。
「サイン、プリーズ!」のとき、
A4バインダーに挟まれた紙の内容に気が取られていたけど、
わたしの斜め掛けバックは完全にバインダーの下にありました。

「プリーズ!」と近づいてきた女性の笑顔も、
その女性が子どもたちが見えないように立ったのも、
バインダーでぎゅっとお腹を押したのも、
それは、全てわたしの気がわたしの鞄からそれるための作戦。

わたしはまんまとそれにひっかかったのです。

見ると、
閉めていたはずの斜め掛けバックのジップは空いていて、
落ちていたと届けてもらった財布の紙幣は全てなくなっており、
レシートと小銭と保険証だけが残っていました。

(さいわいIDカードとクレジットカードは別のカードケースに入れていて、それは鞄の底にあったのでとられずすみました。
IDカードがとられていたら、
もっと面倒なことになっていたと思うとさらにぞっとします。)

呆然と立ちすくむわたしのところに夫が駆け寄ってきた瞬間、
涙がこぼれてしまいました。

世の中の不条理

もちろん、お金が取られたこともショックでしたが、
それ以上に、

ドイツに来て1年ちょい、完全に気がゆるんでいた自分への怒り、

サインを求めてきた女性へ一瞬でもはせた想い、

そして、上手く説明できないのですが、
そうしないと、、、
スリ、を”職”にしないと生きていけない人たちがいるというこの社会に、
とてつもない壮大な悲しみがこみ上げてきました。

夫に状況を説明するうちに、
お財布を届けてくれた男性もグルだろうということに気が付きました。

思い出してみると、
わたしはその男性とは一度もすれ違っていませんでした。
でも、その男性はその財布の持ち主がわたしだとわかったのです。

財布が”落ちた”感覚も一切なかったし、
どう考えてもジップが閉めてあった鞄から
財布だけが飛び出して落ちるはずがありません。

財布が返ってきた理由はよくわかりませんが、
なくなったものは現金だけ、という方が警察が動きにくい、とか、
後から持ち物検査されたときに引っかかりにくいとか、
何らかの理由があるのだと思います。

スリにあって思うこと

その後、散歩に行こうと思っていましたが、そんな気分にもなれず、、、

近くの公園に寄って娘たちが遊ぶのを夫に見守ってもらい、
わたしは公園のベンチで
起こった出来事をわたしの中でめぐり巡らせました。

~~~思考~~~

そもそも、世の中に犯罪があるのは、それしか生きる道がない人がいるからでは?
みんなが食べていける世の中であれば、犯罪などに手を染める人がいなくなる?
でもやはり食べていけても、それ以上を望む欲望がなくならければ犯罪はなくならないのでは?

最初に声をかけてきた女性の笑顔が美しかったのは事実。
彼女はどんな思いで人々に微笑みかけているのか。
彼女は”スリ”になりたくてなったのか。
それしか生きる道がないのか。
誰かに脅されているのか。
とったお金は誰のものになるのか。
彼女がわたしからとったお金で彼女は何かを得ることができるのか。

人はいつ”スリ(そのほか犯罪)”になろう、
”スリ”をしようと決めるのか。

罪悪感はあるのか。
罪悪感は繰り返すとなくなるのか。
それ以上に抱えるものが大きすぎて、それ以上に苦しんでいることがあるのでは?
その苦しみから逃れる方法はないのか。

彼女が”悪”なのか。
いや、”悪”は”彼女”ではなく、そうさせた”何か”なのでは?
じゃあ、その”何か”はなんなんだろう・・・

そもそも、”悪”って何なのか。
その概念は”視点”によって変化するのでは?

~~~

思考はめぐりすぎて全くどこにもたどり着かず。。。

色々考えていると
高校生のときに聴いた(年代がわかるやつ)
The Yellow Monkeyの”JAM"の一説が急に頭の中に流れ出しました。

ーあのえらい発明家も 凶悪な犯罪者も
みんな昔子どもだってねー

最後に

いろいろな考え、感情の色混じる出来事でしたが、
自身の気が抜けていたというのは事実で
とても大きな要因です。
慣れてきたくらいが一番危ない。まさに。

海外だから危ないってことはないかもしれないけど、
気を引き締めるところは引き締めたい、と思いました。

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